いよいよ本格的なキャンプシーズンの到来だが、同時に「虫」たちの活動も活発になる。筆者は5月のキャンプで、つい油断してノーガードで挑んでしまい、ヤブ蚊に刺されまくり慌てて虫対策を行った。

 便利な虫除けスプレーや蚊取り線香など、お馴染みのアイテムも、間違った使い方をすると健康被害や周囲へのマナー違反になるのをご存じだろうか。

 今回はこれからの時期にアウトドアで必須となる「虫対策」について考えたい。

■虫被害の大半はヤブ蚊。いつから発生? 他の虫は?

気温が25℃以上になると、ヤブ蚊の活動は活発になる。4月〜11月は対策を

 気温25〜30℃で最も活発になるヤブ蚊。全国どこにでも生息しており、遭遇する頻度も高い。近年の気温上昇により活動時期も長くなっており、春先でも油断せずに対策してほしい。

 刺された場合の症状はかゆみや腫れで、数時間のうちに収まることがほとんどだが、まれにデング熱などのウイルスを媒介するケースもあるので気が抜けない。

■刺されると厄介! ブヨ・アブ・マダニ

 ヤブ蚊の他に注意したいのは、ブヨ、アブ、マダニなど。いずれも梅雨時期〜秋頃まで活動している。

 ブヨやアブに刺されると大きく腫れ上がり、数日間痛みを伴う。刺されたときは患部を水で洗い冷やすのが肝心なので、忘れずに。マダニは刺されたら無理に引き剥がさずに、そのまま医療機関を受診しよう。マダニはさまざまな感染症を媒介するので特に注意が必要だ。

■覚えておきたい! キャンプで虫を避けるコツ

 キャンプで虫の被害を最小限にしたいのなら、水辺は避け、標高が高い場所がおすすめ。さらに水はけがよく、短く刈り込まれた芝生サイトならば、虫の発生も少ない。

 服装で大事なのは、なるべく肌を露出しないこと。長袖長ズボンを用意しておこう。また、蚊は汗の匂いで集まってくるので、身体をこまめに拭くことや、足を洗うのもおすすめだ。

水辺のない高原で芝生が短く刈り込まれたサイトは比較的虫の被害も少ない(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
水辺はヤブ蚊が多いので注意!
身体や足をこまめに洗うのも効果的だ