ゴールデンウィークがやってきた。今年はNHK大河ドラマの影響もあり、日光は大賑わいのようである。しかし、徳川家康を祀る東照宮は日光だけではない。東京、上野恩賜公園の中にある「上野東照宮」。ここもまた徳川家康(東照大権現)を祀る東照宮のひとつ。

 まだ間に合う!  今年のゴールデンウィークに訪れたいのが敷地内にある「上野東照宮ぼたん苑」。5月7日(日)まで「春のぼたん祭」が開催され、色鮮やかで、さまざまな種類のぼたんに園内は彩られている。

■地震や戦禍も免れた徳川の威光が残る上野東照宮

黄金色に輝く本殿

 1627年に創建された「上野東照宮」。動物園や美術館、博物館など全国から観光客が訪れる上野恩賜公園の中でもその存在は少しだけ異質。鳥居をくぐると、徳川御三家や全国の諸大名から奉納された灯篭がならぶ。その雰囲気は賑やかな公園の中とは思えないほど静謐な雰囲気。

  本殿は金色に輝き豪華絢爛。大震災や戦禍にも崩壊を免れたという貴重な江戸初期の建築物は国の重要文化財にも指定され、出世、勝利、健康長寿にご利益があるとされている。

鳥居をくぐれば江戸時代へタイムスリップ

本殿に続く参道脇には多くの灯篭が奉納されている

新緑に映える色とりどりのぼたん

■豪華絢爛!  日本庭園を彩るぼたんが高貴な姿でたたずむ 

庭園を彩る多種多様なぼたん

 1980年日中友好を記念して開苑した「上野東照宮ぼたん苑」。回遊形式の日本庭園内にはさまざまな種類のぼたんが咲き乱れ、上野の春を彩っている。繊細で直射日光に弱いぼたんには和傘がかけられ、その姿はなんとも高貴な姿。

 現在、上野東照宮ぼたん苑では「春のぼたん祭」が開催されており、今年はゴールデンウィーク最終日の5月7日(日)までとなっている。

どこか気品のあるたたずまい
街の喧騒を忘れさせてくれる庭園
日傘をさした優美な雰囲気

 徳川家康、そして江戸時代の歴史にふれながら、庭園でぼたんを眺めていると江戸風情に包まれる。上野で江戸のひと時を過ごすっていうのも粋な休みの過ごし方ですよね。

参拝後はカフェでひと息

 ●施設概要

上野東照宮
〒110-0007
東京都台東区上野公園9-88
TEL 03-3822-3455(社務所) 03-3822-3575(ぼたん苑)
ぼたん苑開苑時間:9:00~17:00
入苑料:大人(中学生以上)1,000円 小学生以下無料 団体(15名以上)800円

上野東照宮ぼたん苑HP:https://uenobotanen.com/

●MAP