桜って散るの早くないですか?  東京では今年開花も早く、あっという間に満開に。気づけば葉桜となり、桜の季節は過ぎ去ってしまう。春といえばやはり桜だが、その座を脅かす存在に近年注目度が高まっている。これまでは桜や他の花々の脇役的存在であったネモフィラが今、春の主役に躍り出ようとしている。

 関東地方では茨城県の「国営ひたち海浜公園」がネモフィラのスポットとして有名だが、東京都内、しかも23区内でも青く敷き詰められたネモフィラブルーを堪能できるスポットがある。それが千代田区の「日比谷公園」と足立区の「舎人公園」。

■東京のド真ん中 江戸時代の石垣も残る日本初の西洋公園「日比谷公園」

まさに東京のど真ん中にある日比谷公園

 東京都千代田区にある「日比谷公園」。すぐそばには皇居。そして、中央省庁が集まる霞が関。その反対側は有楽町、銀座とまさに東京の中心。皇居(江戸城)のそばというだけあって、江戸時代までは大名屋敷。明治になってからは陸軍練兵場として使用され、その後の都市計画によって日本初の西洋公園として誕生したのが日比谷公園。

春の日比谷公園は色鮮やかな花々に彩られる
都心に咲くネモフィラに癒される

 ■噴水広場そばの花壇を彩るネモフィラブルー

小さくも可憐に咲くネモフィラの景色に思わず足を止めてしまう

 日比谷公園のシンボル的存在の噴水広場。すぐそばの花壇は今、ネモフィラが咲きほこり、一面を青に染めている。都心のど真ん中で眺めるこの景色は壮観。

 園内では今、ネモフィラだけでなく、さまざまな花に彩られ、ハナミズキも見頃を迎えている。カレーで有名な「松本楼」でランチでもしながら園内の花々を鑑賞するのもいいのではないか。

ネモフィラの頭上を飾るハナミズキ 
明治の文豪も愛した日比谷 松本楼

●施設概要 

日比谷公園
〒100-0012
東京都千代田区日比谷公園1-6
TEL 03-3501-6428
開園時間:常時開園
入園料:無料

●MAP