ポップかつ特徴的なルックスがたまらないトヨタ「FJクルーザー」。1960~1984年にかけて生産されたFJ40型ランドクルーザーの「FJ」と、ランドクルーザーを掛け合わせた名前の通り、本格的なオフロード用車両として世界中のアウトドアユーザーを虜にする、キャンパーにうってつけの車だ。

 そんな、2008年式のフル装備FJクルーザーのユーザーである筆者が、5年間使用してわかった魅力や、メリットとデメリットを紹介していく。

■FJがキャンプに向いているワケ(メリット編)

●メリット1 カッコイイのにカワイイ、個性的なデザイン

前から見ても後ろから見ても、見とれてしまうデザイン(撮影:ソラ)

 4WDの大型車と聞くと、普通は威圧感を感じてしまうもの。しかし、一目FJを見たら、その印象は覆されるはず。

 丸みのあるボディに愛嬌を感じさせる丸目のヘッドライト、シンプルなのに飽きがこない外装が特徴的だ。このポップなデザインのおかげで、世代や性別問わず虜になるユーザーも多い。くすみカラーやパステルカラーなど色味も豊富で、カラーと装備次第ではカッコよくも可愛くもなれる、オリジナリティーも楽しめるカスタムが最高だ。

●メリット2 観音開きのドア

メリットにもデメリットにもなる観音開きのドア(撮影:ソラ)

 まず、FJについて調べてみると「観音開きのドアが扱いづらい」というコメントをよく見る。確かに、狭くて車の多い駐車場では、ドアを開く際にスペースが必要になるため、扱いづらい場合がある。

 だが、この観音扉はキャンパーにとってはうってつけ。ドアの間に柱がないため、ギアをストレスなく上げ下ろしできる。また、細々としたギアもよく見失いがちだが、開放感のある観音開きではどこに何があるのか一目瞭然だ。