カランコロンと下駄の音が心地よく鳴り響く、きれいな石畳が並ぶ小さな温泉街・渋温泉。「地面を掘ればすぐお湯が出る」と言われるほど湯量が豊富な渋温泉は、すべての旅館と外湯が100%源泉かけ流し。

 約1300年前に開湯されて以来、多くの人を魅了し、戦国時代には武将・武田信玄の隠し湯の一つともされていた。

 そんな渋温泉街には、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルになったのでは?  とファンの間で噂の「歴史の宿 金具屋」がある。そんな不思議な世界観で訪れる人を魅了する、渋温泉の魅力を紹介する。

■「渋温泉街」のレトロな街並みを楽しむ 

歩道には石畳が敷かれ、レトロな木造建築の旅館が並んでいる(撮影:仲地宏樹)

 渋温泉街には、大正から昭和初期にかけて増築と改築を繰り返した独特の木造建築が多く残っている。浴衣を着て、下駄を鳴らしながら石畳の小道を歩いていると、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。

渋温泉街では、店ごとにこだわった、手作りの温泉まんじゅうを食べられる(撮影:仲地宏樹)

 また、射的場や卓球場などの昔懐かしい店や、お土産屋やお菓子屋なども多い。手作りかつ出来たての温泉まんじゅうは各店舗こだわっており、味もさまざま。食べ歩きを楽しむのもいいだろう。

夜の渋温泉街はライトアップされた苔ランプが幻想的(撮影:仲地宏樹)

 夜に出歩くと、ライトアップされた苔ランプが見られる。いくつも並んだ苔ランプの中にはミニチュアフィギュアが入っており、一つひとつ異なった内容になっている。どのようなものが見られるかは、行ってからのお楽しみ。

●渋温泉旅館組合

・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2112-1
・電話:0269-33-2921

・ホームページURL:https://www.shibuonsen.net/
※営業日時はホームページよりご確認ください