富山県立山町に位置する北アルプス立山エリアは、日本でも屈指の豪雪地帯で知られるエリアだ。立山には、山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」があり、乗り物を乗り継いで気軽に標高2,450mの室堂平までアクセスできる。

 例年では11月中旬〜下旬には真っ白な雪山へと変貌する、室堂平と立山連峰を紹介する。

室堂ターミナルを出ると、正面には石碑と立山の絶景が拡がる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

◾️立山室堂平と雪の降る時期

 室堂平は例年10月下旬までに初雪が降り、11月には根雪となり白銀の雪に覆われる。立山黒部アルペンルートの営業は11月30日までとなっており、ぜひこの期間を狙って今シーズンいち早い雪を堪能しよう。毎年、雪に覆われる時期は変動するため、事前情報の確認は忘れず行いたい。

■冬だからこそ自由に散策できる室堂平

 室堂平周辺は中部山岳国立公園に指定されており、グリーンシーズンは希少な動植物を保護するため、決められた歩道を歩く必要がある。

 しかし、雪山になると周りは、真っ白な雪で覆われ、定められた道はない。グリーンシーズンに通れなかった道も、通ることができる。真っ白の誰も踏みしめていない場所を、自分の脚で踏みしめるのは、なんとも爽快。ぜひ自分だけの軌跡をつけて楽しんでほしい。雪山を歩く際は長靴、防水靴はマストアイテムとなるので忘れずに。

◾️表面の凍ったミクリガ池と真っ白な雄山をバックに記念撮影

ミクリガ池と雄山をバックの絶景(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 室堂平へきたら、外せない散策コースが「ミクリガ池」だ。火山の水蒸気爆発でできたミクリガ池は、四季折々でさまざまな表情を見せてくれる。この時期は、表面が氷、または雪に覆われ、神秘的だ。バックに雄山がお目見えしてくれれば、記念撮影の準備OK。思う存分、最高の絶景撮影を楽しんでほしい。