空前のキャンプブームに乗り、キャンプを始める人が増えているが、残念なことにマナーを守れない人も多い。あなたも知らないうちにそんな迷惑キャンパーになっているかもしれない。今回は、初心者キャンパーが気づかぬ間にやりがちなマナー違反行為5つを解説する。

■1. 近道のために他の人のサイトを横断する

狭い区画キャンプ場だと、隣との間隔が近くなるのでより気をつけよう 

 テントやタープを立てている敷地は、いわばいっときの間借りとはいえ自宅のようなもの。トイレや炊事場に向かうショートカットのために、ご近所さんの庭を通ることはないだろう。ましてやキャンプ場では、テントやタープなどのロープが張り巡らされており、足をひっかける危険もついてくる。

 ポールなどを倒してケガをさせたり、大事なキャンプギアに傷をつけたりしてしまうこともあるため、他の人のキャンプサイトの敷地に入ることはやめよう。

■2. 消灯後もペチャクチャ喋る

夜のキャンプ場は静かなので音に気をつけたい

 キャンプ場では消灯時間が21時や22時と決められていることが多い。決められていなかったとしても22時以降は静かにするのがマナーだ。

 夜のキャンプ場は、思っている以上に静かなので、ひそひそ声での会話すら不快に感じる人もいる。

 また、オートサイトでは車のドアの開け閉めの音が大きく響くため、出来る限りしないか、電動スライドドアだけにするといった配慮が必要。

■3. ガスコンロに幅広の鉄板を使用する

適正なサイズのフライパンやクッカーで調理しよう

 電気いらずの便利なガスコンロを使う人も多いと思うが、取り扱いには十分注意したい。

 特にガスコンロのサイズに対して大きすぎる鍋や幅のありすぎる鉄板を使用すると、温められた鉄板や鍋の熱がボンベ側に伝わってしまい、爆発を起こす危険があるので、十分注意しよう。

 過去にはこのような事故も起こっている。

「北海道・苫小牧のキャンプ場で、7日夜、テント内のガスボンベが爆発しました。当時、テントでは男女5人がバーベキューをしていました。 〜中略〜 警察などによりますと、今回爆発したテントの中にはストーブがあり、その横のテーブル上にガスボンベが置かれていたことが判明。ストーブでガスボンベが熱せられた可能性があるとみて、詳しく調べています。」
(出典:日テレNEWSからの引用 「テント内でガスボンベ爆発… キャンプで何が」)

 ガスボンベの取り扱いとして以下の3点は最低限押さえておきたい。
・缶の底にある製造年月日から7年以内に使用する。
・火気や直射日光を避け、40℃以下の湿気の少ない場所にキャップをして保管する。
・棚などの落下しやすい場所や子どもの手の届くところには保管しない。