梅雨があけると本格的な夏に入り、キャンプでは暑さ対策をされる方も多いはず。そのなかでも食材の鮮度を保つために必要なクーラーボックスは必需品だ。今使っているクーラーボックスの保冷力に物足りなさを感じている場合はちょっとした工夫で保冷力を底上げすることができる。本記事ではなるべくお金をかけずにクーラーボックスの保冷力を長時間持続させるコツを4つ紹介する。

■食材を冷凍する

事前に食材を密閉式の袋などに移し替えて冷凍する(写真:yuta_021)

 持っていく食材を事前に凍らせておくことでクーラーボックス内の保冷力を持続させる。肉や魚等の傷みやすい生鮮食品を凍らせることで鮮度が長持ちするだけではなく、保冷材の役割にもなるためクーラーボックス内の保冷力を維持することができる。

 ただ、キャンプ場に到着してすぐに食べる予定の物を凍らせてしまうと、解凍に時間がかかることがあるため、事前に献立を立てて食材を選んで凍らせるようにしよう。

 事前に食材を凍らせることによってゴミを減らすメリットも生まれる。前日までに食材を購入し、パッケージ等から出して密閉式の袋などに移してから冷凍することでキャンプ場でのゴミの量が減らせる。クーラーボックスのデッドスペースも減らすことができるためおすすめだ。

■飲み物と食材でクーラーボックスを分ける

2つのクーラーボックスで飲み物と食材を分けて持っていく(写真:yuta_021)

 頻繁に出し入れする飲み物と、調理のときだけ使う生鮮食品を別々のクーラーボックスに分けておくことで、生鮮食品の保冷力を維持することができる。頻繁に開け閉めすると冷気が逃げるのは冷蔵庫と同じで、クーラーボックスも保冷力が下がってしまうからだ。また、分けておくことで取り出したい物がどこにあるかが分かりやすくなるため、食材の取り出しもスムーズになる。

 こちらはクーラーボックスを2つ持っている方におすすめの方法になるのだが、食材を冷凍すればホームセンターなどで手に入る簡易クーラーボックスでも効果が得られるため、ぜひ試してみてほしい。

■断熱シートを使う

100均やホームセンターで売っている断熱シート。袋状になっているものは加工いらずで簡単に設置可能(写真:yuta_021)

 今使っているクーラーボックスの保冷力に物足りなさを感じてる場合は、100均やホームセンターで販売されている断熱シートや保冷バッグをクーラーボックスの内側に入れておくことで保冷力を維持できる。お弁当箱を持ち運ぶときなどに使うような袋状のものは、食材や保冷剤を中に入れ、クーラーボックスで持ち運ぶようにすれば、冷凍していた食材は溶けにくくなる。

■置き場所に注意

直射日光を避け、地面に直置きしないように注意(写真:yuta_021)

 クーラーボックスは直射日光の当たる場所や、地面への直置きはNG。特に夏は地面の温度も高くなっているため、直置きするとクーラーボックスが温められてしまう。キャンプ中はタープ下や木陰など陽のあたらない場所でクーラーボックススタンドなど使って、台の上にのせるように心がけよう。

 また、地面に直置きするとクーラーボックスと地面の温度差で底が結露する。結露すると汚れが付きやすくなり、車や他のキャンプ用品を汚す原因にもなるため、置台の使用がおすすめだ。

■4つを組み合わせて保冷力をさらにアップ!

 クーラーボックスを買い替えなくても少しの工夫で保冷力を長く持続させる方法を紹介したが、これら4つの方法を組み合わせることで、より保冷力はアップする。他にもゴミ削減などの一石二鳥の効果を得られることもあるため、夏のキャンプでぜひ試してみてほしい。