ソロキャンプの大きな楽しみに、焚き火と料理を挙げるキャンパーはとても多い。火を眺め、火と戯れる営みは、お一人様ならではのゆったりとした時間の過ごし方であり、贅沢な大人の遊びといえる。そのための必須アイテムが焚き火台であるが、これには”一般的な焚き火台”と”コンパクトグリル型”の2種類がある。

 そして、ソロキャンプ入門者にとっては、どちらを選べば良いのかが悩みどころでもある。本記事では、これらの2種類の焚き火台について、その特徴と選び方のコツをまとめた。あなたのソロキャンプの相棒探しに役立てて欲しい。

■2種類の焚き火台、その違いをまずは理解しよう!

●一般的な焚き火台

一般的な焚き火台の例(写真:るあらび)

 いわゆる焚き火台といわれて最初に頭に浮かぶのがこのタイプ。本記事では、このタイプの焚き火台を”一般的な焚き火台”と呼称することにする。

●コンパクトグリル型

コンパクトグリル型焚き火台の例(写真:るあらび)

 このタイプの多くは箱形の構造をしており、収納時は分解して小さく折りたたむことができるのが特徴だ。”グリル”という名前からわかるように、焚き火よりもむしろ、簡単な料理に使いやすいように設計されている。

■一般的な焚き火台の特徴【徹底的に、火を楽しむ!】

筆者が愛用する一般的な焚き火台(写真:るあらび)

 筆者が愛用している焚き火台「ピコグリル398」は、その組み立てサイズは、縦22cm×横38cm×高さ25cm(実測)であり、14インチのノートパソコンよりも少し大きい程度のサイズ感だ。このような一般的な焚き火台は、以下のような人におすすめである。

・とにかく焚き火を徹底的に楽しみたい人
・本格的な料理も楽しみたい人
・荷物サイズにはこだわらない人(例:移動手段は車)

 薪を載せる台のサイズが充分に大きいため、キャンプ場で売っている薪をそのまま焚き木として投入することができる。また、一度に燃やせる薪の量が多く、強い火力を得やすい。

 そのため、もしあなたが豪快で本格的な焚き火を楽しみたいのであれば、このような一般的な焚き火台を選べば後悔はしないはずだ。この充分なサイズ感は、焚き火という遊びにおける大きなメリットであり、複数の調理器具を使う本格的な料理を楽しむ点においても重宝する。

 ”火を楽しむ”という観点からは、それが焚き火であろうが料理であろうが、やはりこのような一般的な焚き火台は優秀である。

長い枝や薪を小さく切る必要がない(写真:るあらび)
ワイルドな焼き物が楽しめるのも魅力の一つ(写真:るあらび)