「キャンプに行こう」となれば、先ずはキャンプ場選びから。「関東」「はじめてのキャンプ」「家族」などなど、思いつくワードで検索するとキャンプ場を紹介するサイトをたくさん見つけることが出来ます。予約まで出来る便利なサイトから、口コミを多く掲載する情報サイトまで、とにかく情報が溢れています。

 便利である反面、意外にキャンプ初心者のパパは、溢れる情報に溺れがちで、「人気キャンプ場なら間違いない」と思ってもなかなか予約が取れない、そんな悩みをよく聞きます。そこで今回は、はじめてのキャンプ場選びで失敗しないポイントと、選択の基準として参考になるおススメのキャンプ場を紹介します。

どんなキャンプになるか家族でワクワク

■ “いつ” “寝る” “遊ぶ” が選択のポイント 

 キャンプ場を選ぶ際の大切なポイントを3つにまとめてみました。

●ポイント1. “いつ”

 おそらく多くのパパたちが最優先する条件は、“いつ”というスケジュールではないでしょうか。週末の1泊2日、もしくは連休の2泊3日など、仕事や学校の休みに合わせ計画をしますよね。「予約したキャンプ場が思ったよりも遠くて、渋滞にも巻き込まれ2日間ほとんど移動に費やしてしまった」とは、限られたスケジュールの中で企画したキャンプでよく聞く失敗談。 

 この失敗をわかりやすく例えると、半日という時間を1ブロックとして考えた場合、1泊2日の時間軸は合計で4ブロックとなりますよね。もし、その旅行で移動に片道1.5ブロック、往復3ブロックを要してしまった場合、キャンプを楽しめるのは、たったの1ブロックだけとなってしまいます。そうなると、子どもたちにとっては楽しさよりも、退屈さや疲労だけが残るキャンプになってしまうかもしれません。

 大切なのはスケジュールのバランスです。計画段階で、キャンプでの楽しい時間を多く確保出来るよう、自宅からの距離や混雑度なども考慮し、キャンプ場を選びましょう。

●ポイント2. “寝る”

 “寝る”は即ち滞在スタイルを指します。滞在スタイルは3つの項目に分けて選択条件を絞ってみます。

1.ロケーション

 住宅で例えるなら、都会の駅近マンションなのか、自然豊かな郊外の戸建てか、と考えるのと同様に、森の中、高原、川や湖の水辺、海浜など、様々な自然環境の中から希望するロケーションを絞りましょう。

湖畔でのキャンプは景色が抜群

2.ステイ

 持っている道具にもよりますが、日常的な生活に近い滞在を求めるならコテージやバンガロー、よりアウトドアで非日常的な滞在ならばテントを選択。宿泊手段の選択はロケーションと同様に、キャンプ場選びにおいて欠かせない選択条件です。

道具がなくてもコテージなら安心
レンタルは勿論、常設テントのあるキャンプ場もおススメ

3.他のファシリティ

 レンタルや売店、お風呂(シャワー)の有無、車の駐車条件などについても、家族の意見を聞きながら希望する選択条件を検討してみましょう。ここまでのポイントはキャンプ場選びの基本でもあるので、既に意識をしているパパも多いかと思いますが、実はキャンプ場選びで一番考えるべきポイントは“遊び”なんです。

●ポイント3. “遊び”

 キャンプの言葉自体がアクティビティ的なイメージなので「子どもは楽しく自然の中で自由に遊ぶから大丈夫」と大人は勝手に思いがちです。現実は、キャンプ場に来たものの、「何して遊ぶ?」の問題にぶつかることも多いはず。キャンプ場近隣のレジャー施設や観光地には立ち寄ったものの、実際のキャンプ場では準備と撤収に追われ結局BBQだけ、なんてことはよくある話です。

 昔のキャンプ場はあくまでもキャンプをする場を提供するだけの施設でしたが、最近は様々な体験やイベント、アクティビティなど、楽しむ目的を提供するキャンプ場が増えています。

森の昆虫観察(無印良品津南キャンプ場)
カヤック教室(無印良品津南キャンプ場)

 キャンプ場選びの際、施設概要だけでなく、イベントやアクティビティ、プログラムの項目についても要チェックです。