「ワンタッチテント」というテントをご存じだろうか?

 海やピクニックで活躍する投げるタイプのポップアップテントとは少し違い、ワンアクションで自立するテントである。キャンプ場だけでなくおうちキャンプやベランピングなども、ワンタッチテントがあれば気軽にキャンプを楽しめる。

 初心者にも使いやすいワンタッチテント5選と、メリット・デメリットも合わせて紹介しよう。

■ワンタッチテントのメリット・デメリット

傘のように広げて設営(画像:MODERN DECO

・メリット
 難しい組み立てがないワンタッチテントは、スピード設営が最大の魅力。慣れれば「1分ほどで組み立て完了」というテントもある。テントとポールが一体型になっており、傘のように広げたり紐を引いたりして簡単に設営できるのが嬉しい。初心者や設営時間を短縮したい人におすすめ。とはいえ、キャンプ場で初めて設営する場合は戸惑うこともあるので、自宅やテント設営可能な場所で試し張りしておくと安心だ。

 

・デメリット
 ワンタッチテントは、テントの生地が1枚のシングルウォールが比較的多い。シングルウォールは、宿泊するキャンプには不向きとされる。テント内で長時間過ごせば、テント内の温度が上がり、外気との温度差が生まれ結露が発生するからだ。日帰りのピクニックやデイキャンプではシングルウォール、宿泊するキャンプでは生地が2枚のダブルウォールがおすすめ。

 また、一般的なテントの耐水圧は3000mm前後に対し、ワンタッチテントは1000~2000mm前後が多い。傘の耐水圧が200~500mm前後なので、ワンタッチテントでも短時間の多少の雨なら問題ない。しかし、長時間の雨で使用すると水が浸透する可能性があるので、タープ下にセットするか、晴れた日に使用するのをおすすめする。大雨や危険を伴うような悪天候が予想される場合は、設営はもちろんキャンプを控えたほうが安全である。

■自分好みのワンタッチテントを見つけよう

愛車と一緒にキャンプを楽しむ(画像:DOD)

 ワンタッチテントは、使用人数によりテントのサイズが変わる。各メーカーが推奨している使用人数を参考にするとよい。また、日差しや雨をよけるキャノピーや前室付きテント・コンパクト収納などタイプもさまざま。自分の使用するシーンをイメージし、好みの機能やデザインのワンタッチテントを選ぼう。