山梨県・南アルプス市観光協会のウェブサイトによると、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置を実施すべき区域に公示されたことを受け、9月12日までの期間、南アルプス市営観光施設の休業を決定した。休業対象施設は、同市内の山小屋(テント場も含む)、温泉・宿泊施設(付帯するスポーツ施設、バーベキュー場等を含む)、その他集客施設となる。

 これを受けて、南アルプスの人気ルート上にあるいくつかの山小屋も9月12日(日) までの休業が決まっている。

 対象となるのは、北岳山荘、白根御池小屋、広河原山荘、長衛小屋、両俣小屋の5軒。テント場も使用できなくなるため、北岳や白根三山、甲斐駒エリアへの山行を計画していた方は、計画の大幅な見直しを。山小屋によっては万が一の事故対応の観点から、給水やトイレは利用できるように残している場所もある。

 ちなみに、山中のライフラインにもなるため、登山バスは期間中もダイヤを変えずに平常通り運行を続ける予定となっている。

北岳エリアの固有種「キタダケソウ」

 休業は山小屋にとっても、行政にとっても苦渋の決断であることは間違いない。一日も早く事態が収束し、また以前のように気兼ねなく山を歩ける日が戻ることを願う。