スノーボード男子ハーフパイプアスリート・平野海祝がマークした「7.72m」という驚異的な高さのエアが、『ハーフパイプにおけるスノーボードの最高エア(highest snowboard air on a halfpipe)』として、ギネス世界記録™に認定された。

 記録が生まれたのは、2026年3月19日、スイス・ラークスで開催されたプロリーグ「The Snow League」でのこと。当日はナイトゲームで気温が低く、視界も限られる難しいコンディションだったが、最初の1本目で7.72mの記録をマークした。

◼️平野海祝といえば、北京五輪でも注目を集めた「高さ」

世界記録となった、スイス・ラークスでメイクしたエア(写真提供:©Kosuke Shinozaki)

 新潟県村上市出身の平野海祝は、男子ハーフパイプを代表する日本人ライダーのひとり。2020年のユース五輪で2位に入り、2022年の北京冬季オリンピックでは8位入賞。同年には X Games Aspenで3位、2024年にも同大会で3位に入賞するなど、兄・歩夢と共に世界のトップシーンで結果を残してきた。

 そんな平野の滑りを語るうえで欠かせないのが、高さのあるエアだ。

 ハーフパイプの壁を大きく使い、空中へ高く飛び出すダイナミックなスタイルは、平野の大きな武器。高く飛ぶためには、アプローチのスピードやタイミング、壁を蹴り出す瞬間のボードコントロールなど、あらゆる技術が求められる。この記録は、「高さ」を追求し、磨き続けてきた平野だからこそ生まれた世界記録と言える。

■「歴史に名を刻むことができ、大変光栄」

所属するTOKIOインカラミにて、授与式が行われた

 ギネス世界記録の認定を受け、平野は次のようにコメントしている。

 「この度、ギネス世界記録™という形で歴史に名を刻むことができ、大変光栄に思います。日頃から多大なるサポートをしてくれている家族、スポンサー、そして応援してくださるすべての方々に心から感謝いたします。これからも自分らしく、力強く挑戦し続ける姿を通じて、多くの人々に勇気や笑顔、スノーボードのかっこよさを届けられたら嬉しいです。」

 平野にとって、記録更新は初めてではない。

 2026年2月、アスペンで7.68mを記録。そして翌3月、ラークスで7.72mまで到達したのだ。わずか1か月ほどの間に自身の記録を塗り替えたことからも、「もっと高く」という平野の挑戦が続いていることがわかるだろう。

 今季もハーフパイプのワールドカップをはじめ、世界のトップライダーが集まる大舞台が続く。ギネス世界記録という新たな勲章を手にした平野海祝。次にハーフパイプから飛び出すとき、その高さはどこまで伸びるのか。今回の世界記録は、さらなる大ジャンプへの通過点に違いない。