北海道のちょうど真ん中あたりのエリアを指すフレーズとしてすでに定着している「北海道パウダーベルト」。トマムや旭川はこの地域内にあり、極上のパウダースノーをシーズンの長い期間に渡って楽しめる場所として、国内外を問わず注目を集めている。

旭岳ほかBCエリア:旭岳を主峰にする大雪山 BCに適した山々が広がる
この地域のBCエリアは滑り尽くせないほど広大。旭岳をはじめ十勝岳の標高は2,000mほどだが、緯度の関係で3,000m級の山々に相当する高山環境になる。こうした山々を登り滑るのは相当な体力や技術、経験が必要だが、車やロープウェイを利用して上がれるため価値が広く知れ渡っている。

■上質な雪を滑ることができる国内随一の環境

 旭川一帯からトマムまでのエリアを総称して「北海道パウダーベルト」と呼んでいる。名称が浸透する前からコアな滑り手にとっては、手つかずの自然と、上質な雪が降る場所として知られていた。

 この地域は北海道の内陸性気候の特徴である低い温度になることに加えて、マイナス20〜30℃以下まで気温が下がることもしばしば。それだけに、降り注ぐ雪は空気のように軽いドライパウダー。低温が保たれれば、降雪がなくとも降り積もった雪からは水分が抜けていくドライアウト状態になり、優れたコンディションを生み出す。まさに滑り手にとってパラダイスのような場所だ。

 ここにはスキー場が点在し、滑り尽くせない広大な山々が広がっている。近年はその価値が広く知られるようになってきた。それだけに国内のみならず、海外のスキーヤーのなかでも、未知なるジャパウを求める人達から人気を集めているのだ。

■スノートリップに最適な立地とアフタースキー

 注目を集める要因は雪のコンディションだけではない。それは交通の利便性の良さだ。「北海道パウダーベルト」は旭川、帯広、新千歳の3つの空港に囲まれている。例えば旭川空港から入り、いくつものスキー場をはしごしながら南下していき、新千歳や帯広からのフライトを利用することもできる。その逆も然り。日程や天候を鑑みながら、いい条件のスキー場を選べるのもこのエリアの良いところだ。ちなみに、旭川空港の就航率は99%。悪天候によるフライトスケジュールの変更の不安を拭ってくれる。

 そんな「北海道パウダーベルト」の拠点の一つが旭川市。周囲を山々に囲まれ、街中から見える旭岳までは、車で1時間半ほどの距離。周辺にはナイター営業を行っているスキー場も多くあり、朝から晩までパウダーを追いかけてはしごスキーもできる。市街地には数多くの飲食店もあり、旭川ラーメン、塩ホルモン、トントロなど名物もたくさん。長期滞在しても毎日飽きない。まさに都市観光を味わいながら、スキーが楽しめる。また、富良野やトマムといったリゾートで過ごすのもいい。どんな志向の人が行っても楽しめるアクティビティの数々とサービスが備わっているからだ。

 この冬こそ、「北海道パウダーベルト」でスキートリップをしよう。

 

●富良野スキー場

 このエリアで外せないスキー場の一つ富良野は、北の峰と富良野の2つのゾーンに分かれている。どちらでもパウダーが楽しめるが、北の峰ゾーンにある上級者向けプレミアムゾーンは地形も豊かで距離も長くオススメ。眼前の十勝連峰を眺めつつ、標高1,209mの山頂から約4kmを超えるロングクルーズは他では味わえないスケール感だ。麓にはホテルが建ち、リゾート気分も満喫できる。

 十勝岳や富良野岳など大雪山系が一望できるロケーション。インバウンドからの人気も年々高まっている場所だ。山の大きさ、雪質など道内屈指の存在感だ。

 

●星野リゾート トマム

 このエリアの最南端に位置するのが北海道最大級の規模を誇るトマム。降雪量は膨大ではないものの、風が吹けば飛んでしまうほどの超ドライパウダーだ。冷温地帯を利用した数々のサービスを備え、どんな層が行っても楽しめる。「霧氷テラス」や「アイスヴィレッジ」などが有名だ。上級者にはスキー場内にある上級者限定解放エリアやスキー場から少し離れた場所にある狩振岳CAT TOURもオススメ。

 踏み込めばサラサラの雪が舞い上がりる雪質。非圧雪ゾーンだけでなく整備の行き届いた圧雪バーンも面白い。