川や湖でテントサウナを楽しむ人や、自然環境を生かしたサウナを提供する宿泊・キャンプ施設などが増えてきた。一方で、アウトドア環境に対応した十分なリスク管理ができてないパターンも見受けられ、今後事故が増えることも懸念されている。

 そこで今回は、アウトドアサウナに絞ったリスク管理のチェックシートを作ってみた。対策編と対応編に分けたので、ぜひ活用してみてほしい。

■前提として

 今回のチェックシートは、アウトドアサウナにおける基本的なリスク項目のみを選出して作成している。対応時に見やすいよう、細かい説明はあえて省いた。

 現在はアウトドアサウナに関する安全協会もいくつか立ち上がっているので(一般社団法人アウトドアサウナ協会や、NPO日本テントサウナ安全協会など)、細かい安全知識に関してはそれらのサイトも必ずチェックしてから活用してほしい。

一般社団法人アウトドアサウナ協会のHP。安全利用手引きがダウンロードできる

 また、実施者はヒートショックや水難事故時の緊急対応用に、心肺蘇生法やAEDの使い方に関しても事前講習を受けておきたいところ。総務省消防庁の「応急手当WEB講習」のサイトで、無料でe-ラーニングを受講することができるので、そちらも観ておくといいだろう。テントサウナ設置場所付近のAEDが設置されている公共施設の位置も、事前にネットで確認しておこう。

心肺蘇生法だけじゃなく、怪我や熱中症の対応も学べる上級救命講習編がおすすめ