初めて登山に行くとき、何から揃えればいいのか迷う人は多い。また、アウトドアショップで全ての装備を揃えるとかなりの金額になり、なるべく安く揃える方法を知りたい人もいるだろう。

 今回、登山歴15年の筆者が紹介するのは、「これだけは買え」と先輩が教えてくれた4つの装備。また、それ以外にも筆者が考える持ち物や服装のポイントも解説する。

 なお、本記事は夏に日帰りで低山に登ることを想定しており、その辺に注意して読み進めてほしい。

■4-1. 登山靴

初心者におすすめしたい、ミドルカットの登山靴(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山で一番大切な、登山靴。舗装されていない登山道は歩きづらく、慣れていない初心者が普通のスニーカーで臨むとケガをしてしまう危険がある。登山靴だけはケチらず、必ずアウトドアショップで試着し、自分の足に合ったものを選ぼう。

 初登山では、砂利などが入りづらく、足首を包み込みサポート性もある「ミドルカット」がおすすめ。適度にソール(靴底)が柔らかいものも多く歩きやすい。2万円前後で手に入る。

 なお、ふくらはぎまである厚手の靴下を履いたり、インナーソックスとの重ね履きなど工夫をすると、靴擦れになりにくいので試してみてほしい。

■4-2. バックパック

 登山では必ずバックパックに荷物を入れて歩こう。両手が空くだけでなく、転んだときや歩きにくい場所で手を使えるので安全だ。また、荷物の重さが両肩均等にかかるため、疲れにくい。

 本格的なものでなくてもいいので、チェストベルトがついた20L程度のデイパックを用意しよう。

■4-3. レインウエア(雨具)

レインウエアは上下別のものを用意しよう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 山の天気は変わりやすい。登山中は雨でも両手を空けておきたいので、レインウエアが最適だ。また、山での濡れや冷えは命取りになるため、必ず持って行こう。

 レインウェアは上下別のものがおすすめ。動きやすく、足元までの濡れや冷えを防げる。安価なものでもいいが、ゴアテックス素材など防水透湿性や軽量性に優れたレインウェアがあると、なお心強い。