簡単に点火できるという使いやすさから、ガスバーナーを使っている人が多いと思うが、実は灯油を燃料とするバーナーは、扱いに少々手間がかかるが、コスパに優れているメリットがある。点火するのに予熱という行程(儀式?)が必要なため、扱いが難しいのでは?  と感じてしまう人もいるかもしれないが、慣れると簡単だ。今回はそんな灯油バーナーの魅力を紹介するので参考にしてほしい。

■魅力1  燃料費が安い

 燃料に灯油を用いる灯油バーナーは、薪に比べると燃料費がはるかに安い。灯油は1リットルが100円くらいで、バーナーで使用する場合、1泊のキャンプなら1リットルも使用しない。また、燃費が良いのも灯油バーナーの特徴である。

■魅力2  寒い季節でも使える

灯油バーナーなら雪中キャンプで鍋料理もできる(撮影:堀田篤史)

 価格が安く入手しやすいCB缶は手軽な燃料として使いやすいが、気温が下がる冬や長時間の使用では火力が急に弱くなることがある。寒さに強いアウトドア専用のOD缶があるが、価格はCB缶に比べると高くコストパフォーマンスで劣ってしまう。

 ガスは手軽に使えるが欠点があり万能とは言えない。しかし、灯油バーナーはどんなに寒くても使用でき、しかも燃料費が安く、灯油はガソリンスタンドで簡単に入手できる。持ち運びに容器が必要なだけで、それ以外に欠点はあまりない。

■魅力3  独特な燃焼音と予熱の儀式

 灯油バーナーの燃焼音は独特な音がする。飛行機のジェット音のような轟音がするので、使用する時間帯には配慮しないといけないが、この音が癖になるユーザーが多い。音を楽しむのも灯油バーナーの魅力だ。

 点火前に「プレヒート」と呼ばれる予熱の行程を必要とするのが灯油バーナーの特徴。少し手間だが、使い慣れてくるとこの行程も癖になる。いかにも点火しているという満足感が味わえるのだ。