■車中泊キャンプで気をつけること

キャンプの醍醐味は焚き火やバーベキュー。煙が発生するので注意(撮影:加藤千奈)

 車中泊キャンプでの注意点は、「煙」と「音」の2点。

 キャンプ中は焚き火やバーベキューなどで煙が発生することが多い。ドアを開けっぱなしにしてしまうと、煙が車の中に侵入してしまい、寝るときに煙臭い空間になってしまう。キャンプ中はドアの開閉は極力なくし、開ける場合は、煙が入らない方向のドアを利用するのがおすすめ。

 音漏れにも注意が必要だ。キャンプ場内では周囲のキャンパーたちへの配慮も必要で、特に夜間の音漏れはトラブルに繋がりやすい。キャンプの後は会話や音楽などがうるさくないよう車内で楽しむことで、トラブル防止とプライベート空間の確保が可能である。

 寝る環境にも注意が必要だ。車中泊キャンプ以外に、車中泊全般に言えることだが「エコノミークラス症候群」にも注意が必要。車の種類によってはフルフラットな状態で寝ることができないこともある。

 姿勢が固定されると寝返りが打ちづらくなるため、血の流れが悪くなるエコノミークラス症候群になってしまう可能性がある。できるだけフルフラットになるよう、エアマットやベッドキットを活用することをおすすめする。

■実際の車中泊キャンプをリポート

ハイシーズンは予約客でいっぱいになるのだそう(撮影:加藤千奈)
焚き火の炎と音を聞きながらゆったりと過ごす時間(撮影:加藤千奈)
雨が降ってきたら車の中で過ごせるのは、車中泊キャンプのメリット(撮影:加藤千奈)

 実際に筆者が山梨県のオートキャンプ場で車中泊キャンプを体験してきたので紹介したい。

 今回利用したオートキャンプ場は、車が停められるように広めに区画が用意されており、プライベート空間をしっかり確保できた。さらに、車を壁のように停めることで、視界に他のキャンパーが入らないよう対策を施した。

 他のキャンパーたちが到着後すぐにテントを組み立てているのを横目に、テーブルと椅子をセッティングし、すぐに焚き火をスタート。おかげで長い時間キャンプを楽しむことができた。当日は途中で雨が降ってきたため、キャンプを早めに切り上げ車内で映画鑑賞。これも車中泊キャンプだからこその雨の日の楽しみ方だ。

 車中泊とキャンプのいいとこ取りの「車中泊キャンプ」。紅葉の見ごろになる今の季節、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。