バンを車中泊仕様に改造するDIYが流行っているが、長期で車中泊をするならキッチンは欲しいところ。しかし、水道のシステムを考えるのは面倒だし、難しそうなイメージがある。

 そこで今回は、筆者が実際に作った「簡単だけど本格的」な1万円以下の水道DIYを紹介したい。筆者もDIY初心者なので、自信がない方にこそぜひ読んでほしい。

■必要な材料はたったの3つ

シンク一式セット。においを抑えるため、S字の排水管を選んだ
防災グッズにもなる小型のウォーターポンプが今回の主役

 今回紹介する水道は、ポリタンクの水をウォーターポンプで汲み上げてシンクに流し、排水をまた別のポリタンクへと溜めていく。そのため、必要な材料はシンクとポリタンク2個、小型のウォーターポンプだ。

 筆者は1ヵ月以上車中泊を行うためシンクは大きめの38×33×17.5cmサイズ、ポリタンクは10Lを選んだ。しかし、シンクが大きいと排水管も大きくなり高さが必要に。ポリタンクも車内では場所をとるので、愛車のサイズにあわせて調節しよう。

 他に必要なのは、シンクを載せる土台、ポリタンクの蓋に穴を開けるための電動ドリル、シンクの接着に使うシリコン系コーキング材だ。

今回使う自作の土台。シンクの周りは水に強い木材を選んだ

 筆者は調理台を自作した際に水道も使えるように設計していた。水道だけを作る場合は、土台付きシンクや棚などを活用しても良いだろう。電動ドリルを持っていない場合は、ホームセンターなどの貸出を利用するのもおすすめ。