どうもこんにちは。誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと猪俣慎吾です。

 今回のテーマは『春まで絶景の北海道の雪中キャンプ場』をご紹介したいと思っています。皆さんがご存知の通り、冬の北海道は本州に比べると寒さが厳しく、春先まで雪が残る場所がたくさんあります。そんな北海道でも、冬場も営業しているキャンプ場って、実は結構あるんですね。

 少しハードル高めではありますが、冬キャンプや雪中キャンプに慣れていて、道具とスキルが十分にある方であれば、本州とはひと違う絶景が見られます。雪中キャンプにはまだハードルを感じる方は、写真だけでもお楽しみください。オーナーの人柄が癖になる人気キャンプ場から冬の間しかオープンしない幻のキャンプ場まで、紹介していきます!

■オーナーの人柄の良さが癖になる!?  十勝地方を代表する通年オープンのキャンプ場

場内は林間サイトが特徴的で夜には幻想的な風景を観ることができる

<遊び小屋コニファー>(北海道清水町)

「北海道の十勝に、名物オーナーがいる通年オープンのキャンプ場があるらしい」

 そんな曖昧な情報を聞きつけて、遥々本州から飛行機に乗って訪れたのは、北海道の清水町にある『遊び小屋コニファー』。オーナーさんが定年退職してからコツコツ手作りでオープンしたそうで、今や全国からリピーターが殺到している人気のキャンプ場です。

 チェックインを受け付けてくれたのは、その名物オーナーさんでした。到着するなり、温かいコーヒーを1杯いただいたり、とにかく親切丁寧に説明してくれたりと、とても人当たりが良い方でした。

手作り感満載の遊び小屋コニファーの管理棟

 場内は林間サイトで、決められたスペースにテントを張るオートキャンプスタイル。自分が訪れたのは真冬だったのですが、驚くほどお客さんが多かったのが印象的でした。しかし、そのお客の多さがあまり気にならないのが不思議なところ。オーナーがお客さんに声を掛けて回り、アットホーム感が溢れているので、宿泊者みんなが同志のようにキャンプを楽しめるのが理由かもしれません。

 翌朝、本州からやってきた自分たちを心配してくれたのか、オーナーがわざわざ声を掛けてくれたのは嬉しかった。しかし、オーナーの『今朝は暖かいな! マイナス10℃か!』の言葉は北海道の基準を知った衝撃的な言葉でした(笑)。

林間サイトには冬でもテントが点在しており、さながら村のような感じが良い

 少し離れた街の中心部に行かないと、スーパーや銭湯はありません。買い物やお風呂は済ませてから出かけるのが良いでしょう。

また、帯広の町も近く、ジンギスカンの名店がたくさんあるので、キャンプ帰りにはぜひ味わってみてください。ジンギスカンのイメージが変わりますよ。本州から行く場合も近くにとかち帯広空港があるので、割とアクセスは良いです。