■「河川敷や海岸ならどこでもテントを張っていいの?」
河川や海岸は、原則、河川の流れを変えたり、工作物や建築物を設置するなどの行為でなければ自由に利用できるとされている。数分で撤去できるテントはここでの工作物には該当しないので、テント設営も許されるようにきこえるかもしれない。
しかし、自然の保護や、秩序を維持するために、利用の届出を求めていたり、使い方に制限を設けていたりする自治体や管理者もあるようだ。例えば、静岡県では「特定の区域におけるキャンプの禁止に関する条例」に基づき、期間を設けて、テントを使ったキャンプを禁止している。
さまざまなルールが関わる可能性を考えると、やはりどこでも無許可で使えるという考え方は、ふさわしくないだろう。
そもそも、水が近い場所でのテント設営は、安全面への配慮が必須。天気のいい日でも、ダムの放水により、水かさが増えることが河川では起こりうる。海岸においても、満ち潮・引き潮の見極めを誤ると、大惨事だ。
いずれにしても、事前に十分な確認が必要だろう。是非が判断できない場合は、国や自治体に確認が必要だ。
■許可された場所以外ではテントは張れない
山・河原・海岸、いずれのフィールドにおいても、どこでも自由に使えるとはいえない。土地の管理者・所有者のルール、自然公園法、河川法、海岸法、各自治体の条例など、複数のルールが存在することをまず知っておこう。
たとえテントを張ってよい場所でも、直火の焚き火やバーベキューは禁止されているケースもある。事前に、自治体や管理者へ確認する習慣を身につけることが最善策だ。正しい知識とマナーで、自然を守りながらアウトドアを楽しもう。
参考文献
『アウトドア六法 正しく自然を楽しみ、守るための法律』
監修:中島慶二、溝手康史、益子和樹、ベリーベスト法律事務所、上野園美
編:山と渓谷社
出版年:2023年
『アウトドア六法 正しく自然を楽しみ、守るための法律』
監修:中島慶二、溝手康史、益子和樹、ベリーベスト法律事務所、上野園美
編:山と渓谷社
出版年:2023年
※この記事の情報は2026年4月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。