過ごしやすい気候で美しい紅葉も楽しめる秋は、初心者やファミリー登山におすすめの季節。しかし山の天気は変わりやすく、秋は寒暖差も大きいため、何を着たらいいのか悩むことも多い。

 登山は体をたくさん動かすアクティビティ。動いている間は暑くなるが、休憩時には汗が冷えて肌寒く感じることも。そのため、秋の登山ではアウターを用いての体温調整が必須だ。

 この記事では、登山歴15年の寒がり女性登山愛好者である筆者が、手持ちのアウター4種類と使い勝手を紹介する。

■その1.フリース

秋の登山で使い勝手がよいフリース(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 フリースは、アウターとしても中間着(ミドルレイヤー)としても使えるため、秋の登山で大活躍する。通気性がよく、汗や湿気を逃がしながら体を温めてくれるうえ、乾きやすく動きやすい、魅力的なアイテムだ。

 以前、秋山でフリースをアウターとして着ていたときに小雨が降り出し、レインウェアを着るまでの間にフリースの表面が濡れてしまったことがある。その後も濡れたフリースをレインウェアの下に着たまま3時間ほど歩いて下山したが、寒さを感じず行動でき、フリースのよさを実感した。

 唯一のデメリットはかさばる点であるが、それ以上のメリットを筆者は感じている。

■その2. ウインドシェル

登山でのウインドシェルの使用頻度はかなり低い(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
雨が降り出すと活躍するのがレインウェア(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ウインドシェルは、風を防ぐことで体温低下を防止するアイテム。軽量コンパクトなのが魅力だ。 商品によっては撥水加工されているものもあり、小雨程度なら防ぐことができる。

 筆者は春や秋に活躍すると思い、初心者のころに購入したが、じつは出番がほとんどない。その理由は、中間着(ミドルレイヤー)としては使えないから。寒さを感じたら、一度ウインドシェルを脱ぎ中間着に着替え、雨が降るとレインウェアに着替える必要がある。そのため、気温や天候が変わりやすい秋山では、あまり使い勝手がよくないと感じる。

■その3. ダウン・ライトダウン

  紅葉の季節になると気温が下がるため、ダウンやライトダウンが必要になるのではと考える人もいるだろう。軽量でコンパクトに収納できるメリットはあるが、水に濡れると蓄熱層がつぶれ、防寒性能が大幅に落ちる致命的なデメリットもある。

 このため、山でダウンやライトダウンを活用できるのは、天気がいいときや建物内、または防水性能があるアウターと組み合わせたとき。

 濡れてしまうと乾くまで時間がかかるため、濡らさないように状況に応じた使用が必要となる。日帰り登山では行動時間が短いため、天候の変化をある程度把握できれば重宝するアイテムだ。