■テントを張ってよい場所② 公園

公園でテントを張ることは法で禁止されていない(撮影:y_sonoda)

 公園も基本的には公共のものであり、テントを張ってよい場所。他者の使用を妨げない・長期占有しないなどの条件はあるが、テントを張ること自体は法に触れない。

 ただし公園は近隣住民の憩いの場であるケースが多く、テントを張る時間帯や場所など、マナーとして考慮すべき点は多いので注意が必要だ。

 また、テントを張ることや野営を禁止している公園や自治体も少なくはないため、河川敷と同様に事前の確認は欠かせない。

■テント試し張りにおすすめの場所とは

河川敷は短時間であればあるほど、増水のリスクは減る(撮影:y_sonoda)

 上記の事情を踏まえると、テントの試し張りには河川敷がおすすめだ。条例などで禁止されていなければ自由にテントを張ることができ、短時間での試し張りなら増水のリスクも少ない。

 また、キャンプ場でのデイキャンプという手段もある。こちらは明らかに合法であり、条例の確認が不要な分、河川敷や公園よりも手軽だ。道具のレンタルが可能なキャンプ場であれば、自前の道具を破損したり用意し忘れていた場合への保険にもなる。

■ルールやマナーを忘れずに

 日本の法においては、「許可された場所以外でテントを張ってはいけない」というのが基本。しかし、公共のものである河川敷や公園では、条例で禁止されていなければテントは張ることができる。

 一方で、テントを張ることが可能であっても、直火でのバーベキューや焚き火はNGである点には注意が必要だ。更に「法的な問題が無ければ何をしてもよい」という訳ではないため、他者への配慮・マナーなども忘れないようにしたい。

●参考サイト

e-Gov https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=339AC0000000167