新型コロナの拡大の影響で、三密をさけて旅行ができると人気のキャンピングカー。新たな旅の形として注目度が高まっている。しかし、「キャンピングカーで旅をしたいが値段が気になる……」と考える人も多いのではないだろうか。

 そんな人たちの注目を集めているのが、軽自動車をキャンピングカーとして活用する『軽キャン』だ。キャンピングカーに比べると車の本体価格が安い軽自動車は、燃費や維持費の面でもコストを抑えることができる。

 そんな『軽キャン』をインターネットで検索してみると、「軽キャンピングカー 失敗」「軽キャンピングカー 後悔」などといったネガティブなワードが並ぶ。サイズが小さい軽自動車で快適な車中泊旅をするには、入念な事前準備が必要なのだ。

 今回は、半年間夫婦2人で軽自動車を使って日本一周を旅した筆者が、快適な軽キャンのための3つの工夫を紹介していく。

■収納スペース確保のために使えるベッドキット

下を収納スペース、上を寝るスペースにしている

 軽キャンを後悔している人の多くが、スペースの狭さを問題に挙げている。筆者のように半年間旅をするとなると、衣類に調理器具、寝具に洗面用具など、さまざまなアイテムが必要だ。

 しかし、全長が3.4m・全幅1.48mしかない軽自動車は、多くの荷物を積むことが難しい。できる限り車内のスペースを無駄にしないためにも、おすすめはベッドキットを使って収納スペースを確保することだ。

●MGR Customs ハイタイプ ベッドキット

価格:6万3250円(税込)

 筆者が利用しているベッドキットは、後部座席を倒して事前に組み立てるタイプ。就寝時は運転席と助手席を前に倒すことで、1m85cmのスペースをフルフラットのベッドとして利用できる。

 ベッドキットの下には長さ1m61cm・幅1m38cmの空間ができるので、必要なアイテムをすべて収納することに成功した。高さも29〜39cmの中で好きなように調整できるため、自宅で使っていた収納ボックスをそのまま納めることもできる。実際に筆者は、6つの収納ボックスをベッドキット下に入れている。