欧米の若者の間でいま、魚介の缶詰が大流行している。
SNSでは、アレンジレシピを紹介する「Tinned Fish(缶詰の魚)」の動画が繰り返し再生され、魚介缶で家飲みする「#tinfishdatenight(魚介缶を楽しむ夜デート)」がトレンドになっているのだ。
そんなムーブメントのなかでも、特に登場回数が多いのがイワシの缶詰だ。なぜいま、イワシ缶がモテているのだろうか?
■栄養価の高さ
そもそも欧米では、3年ほど前から魚介缶の人気が高まっている。その理由は「魚食は健康的」「缶詰なら外食より安い」「有意義な時間を使える」などがある。
最後の「有意義な時間」とは、たとえば恋人と家で過ごす際、ゲームをして過ごしたりするよりも、缶詰を味変したり、盛り付けを工夫して楽しんだりする時間のほうが有意義ではないかということ。コスパよりもタイパ(消費行動に費やす時間の価値)が重視される時代だからこそ、健康的な魚食を自分たちで作り上げる体験そのものに価値を見出しているのだ。
そんな魚介缶にはさまざまな種類があるが、栄養価でいうとイワシ缶が優れている。健康に欠かせないといわれる不飽和脂肪酸のDHAとEPAの量は、サバ缶と同等か、それ以上に多い。
■DHAとEPAの量はラベルで分かる
写真は日本のイワシ缶の栄養成分表示。DHAとEPAの項目を見ると、1缶190g当たりでDHAが3,521mg(約3.5g)、EPAは4,503mg(約4.5g)も入っている(どちらも平均値)。DHAとEPAは別名「オメガ3」と呼ばれ、欧米でも多くの商品で含有量が表示されている。
また、良質なアミノ酸をバランス良く含み、高タンパクで、骨まで食べられるからカルシウムも摂れる。健康に気を遣う若者がイワシ缶に注目するのには、こういうワケがあったのだ。