よく揺れることで知られる定期船に、石垣島の石垣港から乗り込んで90分。八重山諸島の南端にあり、日本の最南端でもある波照間島を8年ぶりに訪れた。

■パティローマの島猫たち

 波照間島という名前は、島の言葉で「果てのうるま(サンゴの島)」を意味する「パティローマ」が語源という説がある。

 音の響きへの当て字だとしても、「波の間を照らす島」というのはピッタリだなぁと、波の間で揺られてフラフラの頭を、ギラギラの太陽に照らされながら思った。

 港から宿の送迎車に乗って高台の集落へ向かうと、さっそく車窓から何匹かの島猫たちが見えた。果たして、日本の南のしっぽでは今、どんな猫たちが暮らしているのだろうか?

島の集落で最初に出会ったのは、バナナの木の下でお昼寝中のキジトラ
翌日、最南端の郵便局前で昨日のキジトラとばったり
夕方散歩していたら、またしても彼と目が合ってしまった
認めてもらえたようで、近づいてもリラックスした表情を見せてくれた