近年のキャンプブームで、アウトドアに興味を持った人も少なくないはず。さまざまなキャンプスタイル、オシャレなギアを揃えたキャンプ飯など、SNSで見かけるものはすべてが華やかで、筆者も憧れからいろいろと揃えて実践した経験がある。

 しかし、そんな気合い十分のキャンプを終えてみるとどうだろう。心身共にリラックスするはずが、翌朝になると体が重い。

 実際に筆者の周りでは「リラックスをしにキャンプに行ったけど、逆に疲れてしまった」「土日にキャンプをして、月曜日は有給を取って家でゆっくりする」などなど、こだわり過ぎてしまったせいか、何を求めてキャンプに行ったのかわからない状況に陥っているキャンパーは意外にも多かった。

 そこで今回は「とことん何もしないキャンプ」をテーマに、テント、寝具など最低限の物以外は持たずにキャンプ場へ向かうことにした

■予約不要!  すべてが揃った無料キャンプ場

 今回利用したのは、宮城県大崎市にある予約不要で無料の「加護坊山(かごぼうやま)キャンプ場」だ。

 春にはさくら祭りが行われる有名なキャンプ場で、近くには温泉施設「加護坊温泉さくらの湯」があるのも人気のポイントとなっている。

お花見シーズンは桜祭りで賑わう加護坊山(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
キャンプ場の受付は加護坊四季彩館で行う(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 キャンプ場チェックインを済ませた後は早速設営開始。いつもなら愛用のギアをいろいろと並べるのだが、今回の持ち物は最低限。テントと寝具を準備したら他にすることはなくなった。

寝床と最低限の食料のみで「とことん何もしないキャンプ」を楽しむ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
山頂の少し窪んでいるところが「加護坊山キャンプ場」のキャンプ可能エリア(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 設営を終えて一息ついたところで食事へ。今回は料理もしない。「加護坊四季彩館」にはレストランもあり、山頂からの景色を楽しみながら食事もできる。

種類が豊富なアイスクリームも楽しめる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 富士山の溶岩を平に切り出して作った「富士山巻狩石」を使い、自分で食材を焼いて食べる石焼き定食の他、丼物や麺類などメニューも豊富。