近年、徐々に人気が高まっているキャンピングカーやバンライフなどの車中泊スタイル。週末の短期旅から長期旅などさまざまなスタイルが存在する。

 著者もこのライフスタイルに憧れを持っており、2023年の1月に長年の夢だったキャンピングカーでのヨーロッパ一周の旅を夫婦でスタートさせた。

 初の四六時中の車内での生活でどのようなアイテムが必要なのか、何が便利なのかわからず最初は不安だった。しかし、実際に2ヵ月間キャンピングカーで生活してみて、車中泊で快適に過ごすにはどのアイテムが便利なのかが少しずつわかってきた。

 今回は車中泊初心者だった筆者が2ヵ月間の車中泊生活で買って大正解だと実感したアイテム5つを紹介していく。すべて現地イタリアで購入したが、探せば類似品が日本国内のAmazonでも手に入るアイテムばかりだ。

■折りたたみ式バケツ、水切りラック

折りたたみ式水切りとバケツ(12L)。使用していない時は折りたためて便利に収納可能

 車内の日々の生活で一番使うのがこの2つだ。折りたたみ式になっており、移動中は折りたたんでコンパクトに収納し、場所も取らず壊れる心配もない。

 折りたたみバケツは主にキャンピングカーの排水処理用に使用している。キッチンやシャワーから出る排水はタンクに溜められ、普段は車ごと指定の処理場へ移動して排水処理をするが、場所が狭かったり、移動が大変な時はこのバケツにタンクの排水を溜めて指定の処理場へ水を流しに行っている。

専用の排水処理場。キャンピングカー専用標識があることを確認し、処理している。

 キャンピングカーから出た水はどこでも処理ができるわけではない。ヨーロッパではキャンピングカー専用のキャンプ場や専用駐車場がいくつもあり、そこのダンプステーション(排水処理場)にてマナーやルールを守りながら正しく処理している。

 ほかには外の洗い場での食器洗い、ちょっとした衣類の手洗い、つけ置きなどに使用。更に、シンク下の水道管が水漏れした時はこのバケツを使って応急処置が出来たりと何かと便利だ。場所も取らないので、自分にあったサイズを選んで購入することをおすすめする。