登山で特に面倒なのは登山口までの車の移動ではないだろうか?

 登山では早朝出発が基本のため、それよりも早く家を出発しなければならない。渋滞や道路トラブルに巻き込まれたり予測不能なうえ、登山口に到着した頃には車移動でもうすでに疲れている、という経験者も多いはずだ。

 そこでおすすめしたいのが車中泊登山だ。筆者も何度かキャンピングカーでの車中泊登山を体験し、その魅力を実感。今回は実際のキャンピングカーでの車中泊登山とおすすめポイント5つ、さらに注意点を紹介する。

■キャンピングカーでの車中泊登山

全長670cmのキャンピングカーで車中泊登山。絶景スポットの駐車場も狙える

 筆者は現在キャンピングカーでヨーロッパ一周中のため、そのキャンピングカーを使って車中泊登山を体験した。

 車は全長670cm、全幅220cm、高さ270cmの「Roller Team(ローラーチーム)」Granduca 255モデルだ。車内にはキッチン、トイレ、シャワー、ベッドなどの住居スペースが備わっている。

 登山日前夜と当日の夜の2泊を登山口付近の駐車場で過ごした。登山前日の昼過ぎに登山口駐車場に到着。渋滞などにも巻き込まれず、車窓から見える山の風景を楽しみながらのんびりと運転できた。

駐車場付近から見える大理石の採石場の景色
今回登った山はイタリアのMonte Sagro(モンテ・サグロ)

 今回登る山はイタリア中部のトスカーナにある標高1,752mのMonte Sagro(モンテ・サグロ)だ。大理石の採石場がある山として有名で、前日に登山口に到着したおかげて付近の景色も楽しむことができた。

 前夜は車内で登山準備を整え早めに就寝した。次の日は早朝起床後すぐに登山を開始し、時間に縛られることなく自分のペースでゆっくりと登山ができた。下山後は疲れもあったが移動の心配がないので、キャンピングカー内のシャワーを浴びて最高にリフレッシュ。車内で自炊し、そのまま就寝。時間に縛られず登山し、下山後もゆっくりすることができた。