「行きたい!」と言ったから連れて来たのに、「もう帰る!」と言い出す。

 それが子連れ登山だ。

 登山途中で飽きさせない、モチベーション爆上げの「子連れ登山術」をご紹介する。なお、子どもの年齢は5歳から12歳くらいを想定している。

■「テープ見つけ係」に任命する

「テープ見つけ係」は、仲間の道迷いを防ぐ重要なポストだ

 登山道では木にピンクなど色の付いたテープが巻かれていることが多い。道に迷わないよう、登山道を示すものだ。しかし見つけにくいテープもある。

 そこで、子どもを「テープ見つけ係」に任命しよう。「君をテープ係に任命する!」と、声に出して伝えることがポイントだ。

 登山中、「テープある?」と子どもに尋ねると、子どもは張り切ってテープを探す。「お陰で道に迷わないね。ありがとう!」とお礼を言うのも忘れずに。

■地図は冒険の必須アイテム

地図と実際の道を比べながら登ると冒険感が増す

 登山アプリ、地図アプリ、パンフレット。ツールは何でもいい。これから登る山の地図を印刷し、事前に子どもに渡そう。行程の全容を伝えることは、一緒に登山をする仲間への最低限のマナーでもある。ゴールのわからないマラソンほど辛いものはない。

 途中、地図を見ながらゴールまであとどのくらいか、一緒に確認をしよう。

 また、地図上の道の曲がり方と、実際の道の曲がり方が一致するのに気づくと、さらに楽しくなる。なお、地図はクリアファイルに入れたり紙ばさみに挟むと、リュックに入れてもくしゃくしゃにならない。