冬のキャンプで定番の問題であるテントの結露。テントは濡れて、そのうえ寝袋まで濡れてしまうことがある。ならば、結露が発生すること自体を抑えたいところだが、気候が関係するこの問題を人為的に抑えることは難しい。

 そこで、結露を抑えるのではなく発生する水滴の量を少なくし、起きてしまった結露を効率よく乾燥させる効果的なアイディアと便利なアイテムを紹介する。

■結露はなぜ起こるのか

気温が低いと湿度が低くなるため乾燥する

 まず、結露が起こる仕組みを説明していこう。空気中には水蒸気が含まれており、その水蒸気の量は気温によって決まっている。これを「飽和水蒸気量」という。気温が下がると飽和水蒸気量の上限が低くなり、空気中に留まっていた水蒸気が液体に変わり水滴として現れる。

 実際のテント内の状況で説明すると、体温などで温められたテント内の空気が気温が下がるにつれて冷やされていき、外気に最も近く温度差が高いテントの幕に水滴が付く。これが冬のテントで起こる結露の仕組みだ。