コロナ禍がひと段落し、近頃はインバウンド観光客も戻りはじめ、オーバーツーリズムがニュースになっている。旅行客やビジネスでの利用者からは「最近は宿泊代が高くて困る」というSNSへの投稿も多く目にする。

 筆者は旅行が趣味で、2018年頃からトラベルライターとして活動している。そんな筆者も、特に2023年に入ってからは物価上昇もあいまって、宿泊代が格段に高くなったと実感している。一方で、今までの旅行経験をもとに、ほかの旅行客より宿泊代を抑えられているという自負もある。

 今回は、筆者が実践する「お得にホテルや旅館へ宿泊する方法」を5つ紹介していこう。

■宿泊代は急上昇!  満室のホテルも多数

人気の宿泊施設はコロナ禍以降、高騰しているケースが多い

 筆者は年間通して30泊以上旅行をしているが、コロナ禍以降は宿泊費が一段と上がっている印象を持っている。コロナ禍前は、5000円もあれば1泊できるホテルが多かったが、最近では5000円で宿泊できるケースはレアで、1泊1万円を超えることが多くなってきた印象だ。

 特に、東京や大阪などの都心部は数日前になると、リーズナブルなビジネスホテルは満室になったり、通常の料金より値上げしていたりしている。1泊数万円する高級ホテルや旅館でないと宿泊ができないケースも多いと実感する。ホテル難民にならないためにも、ぜひこれから紹介する5つの方法を参考にしてほしい。

■おすすめ利用法 その1 都道府県民割が利用可能な場所へ旅行する

県民割は自治体により2024年も実施する地域もある

 全国的に行われていた「全国旅行支援(県民割)」だが、実は自治体によっては現在(2023年12月)でも実施している地域もある。自治体が独自で行っているケースで、2024年1月以降も利用可能な割引制度が複数存在する。

 筆者は2023年12月に中国地方へ訪れた際に、国内在住者を対象とした広島県の「広島県宿泊促進キャンペーン」を使用したが、宿泊代が安くなった分、現地での食事や観光、お土産代へ回せた。

 割引幅は少なくなってはいるが、京都府では2024年1月末まで「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」で申し込んだ場合、割引のほかクーポン券を配布。福島県では継続的なキャンペーンの実施を予定しているようだ。他の自治体でも実施するケースもあり、宿泊を考えている際は利用可能か調べてから計画するといいだろう。

宿泊代が安くなった分、居酒屋で一杯なんてこともできる

■おすすめ利用法 その2 パックツアーで申し込む

飛行機を利用する場合、パックツアーで申し込むと数万円違うことも

 飛行機や新幹線など公共交通機関を利用して旅行をする場合、パックツアーで申し込むことで「交通費+宿泊代」がお手頃価格で予約できるケースもある。特にセールなどでは、格段に安く利用ができる場合もあるので見逃せない。

 飛行機は個人で予約すると高くなる傾向にあるため、パックツアーで宿泊代とセットにすることで、お得に予約が可能だ。筆者は四国から実家の東京へ帰省する際、こうしたパックツアーを利用することが多い。

 例えば、高知ー東京間を2024年2月の飛行機利用のパックツアーで検索してみると、交通費と宿泊代の合計金額は2万円ほど安かった。筆者をはじめ、周囲の友人も東京へ行く際はパックツアーを活用する場合が多いようだ。

旅行代が安くなった分、夕食はお寿司などを豪華にすることも可能だ