2026年の夏、長野県の白馬村で、走りと自然を愛するライダーたちのためのユニークなイベント『黒菱スカイライン×バイクの日』が開催された。八方尾根スキー場を運営・営業する「八方尾根開発株式会社」が手掛けたこの1泊2日のイベントは今回で3回目。初日は豪華ゲストとのトークやBBQ&温泉を楽しんで参加者同士の親睦を深め、翌日は絶景ワインディングを駆け抜けてリフト+ハイクで「八方池」を目指すという内容だ。その様子を紹介するとともに、今まさに紅葉が見ごろの「秋の八方池」の情報も合わせてお届けしていきたい。
■初日はキャンプ場で充実の夜
イベント初日となる8月18日、各地から集まったライダーたちのベースキャンプとなったのは、白馬村内にある人気のキャンプ場「HAKUBA BASECAMP ONE」だ。各自がキャンプギアを持ち寄るスタイルで、それぞれテントを設営したらイベントのプログラムがスタートする。
まず体験したのは、長距離のライディングで疲れた体をリフレッシュさせてくれる、プロのトレーナーカンパニー「R-Body」のコンディショニングコーチによるリフレッシュタイムだ。バイク乗車時の姿勢で陥りがちな“機能動作的なエラー”を解消するために、反り腰や猫背を改善するためのコンディショニングトレーニング、翌日に疲労を残さないためのリカバリーエクササイズなど、実践的なトレーニングを約10種目行った。その場で改善が見られた参加者も多く、伸びやストレッチにプラスできる知識なども伝えると、参加者から「これなら取り組みやすいと」との声があがった。
■ゲストのトークショー&活気あふれるBBQ
体がリフレッシュできたら、次はバイク界で人気のゲスト、田中愛生さんとかなえADVさんによるトークショーがはじまった。愛生さんは、広大な砂漠を駆け抜けた過酷なラリー「アフリカエコレース」の体験談、かなえADVさんは日本とは異なる刺激的な海外バイクツアーの思い出について語ってくれた。
この二人は面識はあったものの、これまでイベント会場で見かけた際に挨拶を交わす程度の関係だったという。しかし、今回のイベントをきっかけに意気投合し、一気に仲良しの関係に。ゲストの二人も交えてのBBQがはじまると、共通の趣味を持った参加者同志もバイクについての情報交換をするなど会話が弾んでいく。そんな活気のあるBBQを楽しみながら夜が更けていった。
■翌朝はワインディングロードを走り、八方池トレッキングへ
翌日の8月19日は「バイクの日」。朝食は各自で済ませ、いよいよツーリングへ出発だ。参加者22名とスタッフの愛車を合わせた総勢23台のバイクが終結し、まずは白馬村内をぐるりと一回りするプチツーリングからスタートした。そして、八方池トレッキングの拠点、黒菱駐車場に向かうため林道へと向かう。グングンと標高を上げていく林道は、タイトなコーナーが続く約6kmのワインディングロードだ。
駐車場到着後は登山ガイドの案内とともにリフトを乗り継ぎ、八方池のトレッキングへと出かける。白馬の高山植物や雄大な景色を楽しみながら約1時間ほど尾根を登り詰めると、標高2,060mの「八方池」に到着する。尾根から少し下がった場所にたたずむこの池は、北アルプスが一望できる絶景地。水面には逆さに山が映し出される神秘的な池として知られている。あいにく当日はガスがわいてその景観は姿を現さなかったが、池のほとりでランチを味わい、山岳ならではの爽やかさを味わった。
下山後は、登山口にある「八方池山荘」に立ち寄り、冷たいソフトクリームで喉を潤す。楽しかった2日間はあっという間に過ぎ、解散のときを迎えるころには、参加者同士の仲はすっかり深まっていた。そして、「また来年の8月19日に会いましょう!」と言葉を掛け合い、それぞれの家路へとバイクを走らせていった。
■秋の八方池は紅葉の最盛期
このイベントで登った「八方池」は、いまがまさに紅葉のピーク。夏は緑に包まれていた景色は、秋になるとナナカマドの鮮やかな赤やダケカンバの黄金色に色づいている。カラフルな錦秋の八方池トレッキングは今しか味わえない特別の贅沢だ。