登山やキャンプの際に稀に遭遇するシカ、イノシシ、サルからクマまで、人間に危害を及ぼす可能性のある生物に遭遇したときに、適切に身を守る行動を知っておくことは重要である。最近では市街地で出没するニュースも増えている。全国の自治体や専門家が公表しているのものが下記となる。ぜひ参考にしてほしい。

■ケース1:イノシシに遭遇した場合

山で遭遇するイノシシ              

 イノシシに遭遇したら大声を出したり、物を投げたりして、イノシシを刺激しないこと。また、イノシシは動くものに敏感に反応するので、物陰に隠れることを徹底しよう。

イノシシが攻撃してくるかもしれないと感じた時の対策
・できるだけ高いところに逃げる(木に登る。走って逃げることは不可能)
・太もも(内側)を守る(イノシシの口の高さは人の急所と同じぐらい) 
・反撃をしない

 イノシシは、こちらが反撃する限りいつまでも攻撃してくるので、防御の姿勢を取るように心がけてほしい。

参考:岡山市「イノシシへの正しい対処法」https://www.city.okayama.jp/kurashi/cmsfiles/contents/0000013/13992/000298811.pdf

■ケース2:サルに遭遇した場合

群れで行動することも多いサル

 サルに遭遇してしまったら、まずは近づかない。そして刺激しない。野生のサルはこちらから何もしなければ、襲ってくることはほとんどない。しかし、目を合わせると威嚇されたと思う習性があるとされており、注意が必要だ。

 また、1頭で行動しているサルは仲間を欲しがり、コミュニケーションを取ろうとしてくることがある。その中にはケンカも含まれるため、敵意はなくとも襲ってくることがあることを頭に入れておいてほしい。サルが近づいてきたときは、速やかにその場を離れよう。

参考:掛川市「サルに遭遇したとき」
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/277050.html