キャンプでのマナー違反がネットニュースやSNSで話題になることがある。その中には、日常でも気を付けるべきとされていることが守られておらず「なんて非常識」と思う内容もあれば、キャンプ場独自のルールを知らずに、後にマナー違反だと知ったという「一歩間違えれば我が家も」と感じるケースまで、さまざまだ。 

 今回は、ファミリーキャンプ歴8年の筆者が実際に目にした子連れキャンプでやってしまいがちなマナー違反3点を解説していく。他人事と思わず、「我が家は大丈夫?」と確認しながら読んでほしい。

■グループでの楽しい会話は時間と音量に注意

団欒の楽しさでマナー意識が薄れてしまいがち

 友だち家族とのグループキャンプは、とても楽しいものだ。大人の人数が増えるので、役割分担すれば子どもと遊びながら調理や片付けもスムーズに進む。何より、焚火を囲んで食事やお酒とともに会話する時間は格別だ。しかし、時間や音量には十分注意してほしい。

 筆者は以前、ある子連れキャンプグループに遭遇したことがある。23時を過ぎても大人は騒がしく語らい、子どもたちはテントで叫んでいた。その後、子どもたちは静かになったものの、楽しそうに話す大人の大きな声は午前2時頃まで続いた。

 子育て中、普段なかなかとれない大人だけの会話は盛り上がるもの。楽しさのあまり、時間や音量への配慮は欠けてしまいがちだ。他人事と軽く捉えず、グループの輪の中にいる時はいつも以上に周りへの意識を持ち、消灯時間を守って行動したい。

■子どもが周囲のサイトに入らないよう注意

散歩しながらサイトの位置や範囲を確認しよう

 周囲のサイトに子どもが入っていかないよう注意が必要だ。特にフリーサイトの場合は区画サイトと違い、他者との境界が分かりにくい。子どもであれば、なおさら判断は難しいだろう。

 以前、キャンプ中に他の家族の子どもが夢中で追いかけっこをしていて、我が家のサイト内を何度も横断したことがあった。マナーの問題に加え、テントを固定する紐につまずいたり、火の近くで火傷に繋がらないか危険も感じた。

 幼い子なら目を離すことは少ないだろうが、子どもが大きくなったら、散歩しながら周囲のサイトとの境界を確認したり、他のサイト内に入らないように話をしておくとよいだろう。