ハイキングでは、必要な道具をすべて自分自身が担いで運搬します。一日の大半を徒歩移動に費やすハイカーにとって、道具は使用するときに便利なだけでなく、使用していないとき(移動時)に負担を感じないものであることが重要です。どれだけ機能が優れていても、持ち運びが困難な道具はハイキングには向いていません。

用途に合わせてハンモックとサスペンションを使い分けてみましょう

 とはいえ軽さが全てというわけではなく、状況に応じて「快適性」や「扱いやすさ」も考慮しつつ、自分に合ったものをバランスよく選ぶことも大切です。私は使用想定シーンとハイキングのスタイルごとに、いくつかのハンモックとサスペンションの組み合わせを使い分けています。

■Choice1: ULハンモック×ウーピースリング

「軽さ」は重要な要素の1つ

 私が長期山行で使用する機会の多い組み合わせで、重視しているのは「軽さ」です。

 ハンモック本体は幅が120cmのミニマルなULハンモックですが、生地に適度な伸縮性があるおかげで窮屈さを感じることはなく、オーバーナイト用としてまったく問題なく使えます。ウーピースリングは軽量かつ細かい長さ調整ができるので、毎日の設営にストレスがありません。旅のスパンが長くなればなるほど、装備の軽量化にはシビアにならざるをえません。

 そんなときに頼りになるのが、合計234g(ハンモック本体「eno / sub6」162g、サスペンション「COCOON / Ultralight Hammock Straps」72g)と軽量なこのセットです。

収納サイズは、こんなに小さくなります