キャンプと並びメディアや動画効果で、車中泊の人気がますます高まっている。

 車中泊の場合、限られたスペースで楽しまなければならないのだが、連泊すると車内の狭さを感じてしまうことはないだろうか。

 そんな時は外気に触れ、心地よい日差しと空気を感じながら食事や昼寝など寛ぎの時間を作ることで、運転や狭小空間の疲れも軽減されるだろう。

 そこで役立つのがカーサイドシェルターだ。いつもの車内スペースにもう1つスペースを作ることで、一気に快適に過ごせるのだ。シェルタースペースは地上高もあるので、普通に立って過ごせるメリットの多いアウトドアギアである。

■カーサイドシェルターとは? カーサイドタープとも比較

カーサイドシェルターは、フルクローズにすれば完全なプライベートスペースが生まれる

 車中泊仕様の乗用車にカーサイドタープを付けている方は多いが、カーサイドシェルターとはどのようなものだろうか。

 カーサイドシェルターは、一言で言えば車と連結するテント。車に連結するため少ないポールでの組み立てが可能で、設営と撤収が非常に楽に行える。

 カーサイドシェルターの価格は2万円〜6万円程度。価格がソロテント並のため、アウトドアギアの中ではテントの購入に目がいき、割とスルーされがち。しかし実際に使ってみると、その快適さと簡便さから長年キャンプをしている筆者も使用頻度が多くなった。

■カーサイドタープとの違い

 カーサイドタープとカーサイドシェルターでは、使う用途が変わってくる。カーサイドタープはいわゆる日よけであり、幕は天井箇所のみ。雨や日差しは防げるものの、風雨は巻き込むし、寒い日の夜は難しい。カーサイドタープの下に荷物を置いたまま車中泊するのも安全面で不安がある。

 また、ポールを立てガイロープを張りペグダウンするなど、設営にも相応の手間がかかる。カーサイドシェルターはテントを立ち上げ車体に設置。テントをペグダウンすれば完了で、時間的にはそれほど違いはない。

 デイキャンプなどにはカーサイドタープで十分かもしれないが、宿泊を考慮すると少しでもプライベート空間が作れるカーサイドシェルターの方が、人目を気にせずゆっくりくつろげる。