いよいよウインタースポーツの最盛期。スノーアクティビティを安全で快適に楽しむには、自分や仲間だけでなくギアも運んでくれるクルマのタイヤに気を配りたいもの。年間を通して使えるオールシーズンタイヤも注目されているが、バンで冬遊びを楽しむ多くの達人たちに選ばれているのは、ビジネス用のスタッドレスタイヤだ。

■バンの冬遊びにはビジネスタイヤがよく似合う

編集部モリヤンの“走る別荘”こと愛車のタウンエース。ベッドやギャレー(水回り)が架装された「バンコン」タイプのキャンピングカーだ

 極寒の雪中キャンプをこよなく愛する編集部のモリヤン。車中泊カスタムをほどこした愛車のタウンエースは仕事に遊びに大活躍。コンパクトでも居住性&積載性にもすぐれ、キビキビと小気味よく走るなどいいこと尽くめだが、唯一の悩みがそう「商用車ゆえタイヤの選択肢が極端に少ないこと」。

 そんなモリヤンが今シーズンの雪遊びのため選んだタイヤが、グッドイヤーの「ICE NAVI CARGO(アイスナビ カーゴ)」だ。

 「多くのバンライファーをはじめ、自動車メーカーも純正採用しているから」という理由でセレクトしたスタッドレスタイヤの実力を、関東を代表するスノーフィールドである群馬への冬キャンドライブでチェックした。

モリヤン号に装着されたグッドイヤーの「ICE NAVI CARGO(アイスナビ カーゴ)」

 「アイスナビ カーゴ」はかつて、「ビジネスバン向け冬タイヤの定番」とも呼ばれた、「アイスナビ バン」を進化させたスタッドレスタイヤの新定番。

 バンやトラック、ワゴンなど、ビジネスシーンで活躍する車種のため開発されたスタッドレスタイヤで、冬の運送業の現場で重視される「氷上でのブレーキ性能」と「耐久性」を高い次元で両立させることに着目して開発されたという、堅実さもバンライファーに愛されるゆえんだ。

■高速道路のドライ路面も違和感なし

一つひとつのブロックの剛性を前後左右ともに高め、雪上であってもしっかりとした操縦安定性を実現している

 現地の積雪状況を確認して都内を出発。首都高から外環道を抜け、東北道・圏央道を経て関越道へ。夏タイヤから替えた直後はスタッドレス特有のしなやかさを感じたが、ロードノイズも控えめでハンドリングは快適そのもの。

 ここでグッドイヤーの「アイスナビ カーゴ」のスペックをおさらいしておきたい。1898年にアメリカのオハイオ州で創業したグッドイヤーは、世界で初めて空気入りのトラック用タイヤを開発した、世界最大の老舗タイヤブランド。

 オフィシャルサイトの解説によると「アイスナビ カーゴ」の特徴は、「トレッドパターン(模様)」「NAVIブレード(補強材)」「プロファイル(断面)」の3つの要素で性能を高めていることなのだとか。

 とくに、タイヤ表面のトレッドパターンは、ブロックの溝と溝の間隔を狭くすることで、前作のICE NAVI VANに比べ接地面積を24%増加。ブロックの内部を「NAVIブレード」でサポートすることで、前後・左右すべての方向に対する剛性を高めたとのこと。

 この高い剛性感が、首都高のワインディングでも腰砕けを感じさせない安定感につながっている理由なのだろう。

■インターチェンジを出たら5分でアイスバーン

シャーベット状の轍をタイヤ一本分外れるだけでアイスバーンに乗り上げてしまう。路肩にはふかふかの新雪が積もるなど、冬タイヤでなければお手上げ

 速度制限120km/hの区間でもストレスや違和感を感じることなく流れに乗ってスムーズに走るモリヤン号。細かな雪がちらつき始めたのは、出口の月夜野インターチェンジに差し掛かったときのこと。

 今日の目的地は、群馬県のみなかみ町にある「ちばむらオートキャンパーズリゾート」 。キャンプ場やバンガロー、プライベートゲレンデまで擁する広大なフィールドは、かつては千葉市民のための野外活動施設として愛された場所。今年でオートキャンプ場として5年目を迎え、冬季期間(12月~3月)は雪中キャンプ場として、雪にまみれたいキャンパーに絶賛されているフィールドなのだ。

かつては千葉市民に野外活動の拠点として愛された「ちばむらオートキャンパーズリゾート」(群馬県利根郡みなかみ町)

 路面に積雪のないインターを出てちばむらに向かうと、5分もしないうちに雪景色に。ちばむらの標高は約600mと高くはないが、キャンプ場へ続く県道はシャーベット状の雪とアイスバーン状態となった。