長野県佐久市に位置する双子山(ふたごやま・標高2,223m)は、蓼科山(たてしなやま)の麓にある北八ヶ岳の山の一つ。登山口から20分で山頂に辿り着け、360度の大絶景を満喫でき、登山デビューや軽いハイキングにおすすめだ。

 さらに山頂から30分ほど歩くと、雄池と雌池で構成される双子池が静かに佇んでおり、神秘的な景色を眺められる。周囲はシラビソをはじめ、針葉樹林に覆われており、北八ヶ岳の自然も楽しめる。

 今回は、そんな双子山ハイキングの魅力を紹介しよう。

【大河原峠から双子山、双子池(往復)】
大河原峠(0:20)→双子山山頂(0:30)→双子池(0:45)→双子山山頂(0:15)→大河原峠
合計所要時間:1時間50分

■大河原峠から双子山山頂、双子池へ

 双子山登山の玄関口である大河原峠へは、中部横断自動車道・佐久南ICから約40分、蓼科スカイラインを走って、標高2,093mの場所にある。トイレと駐車場、無人売店が備えられているので、ここでしっかり準備を整えて、ハイキングに出かけよう。

 大河原峠は、11月下旬から6月上旬まで冬季通行止めとなるので、注意しよう。

双子山登山の玄関口、大河原峠でハイキングの準備をしっかり整えよう

 大河原峠からは双子山に行くコースと蓼科山に行くコースがあるので、標識に従って双子山への道を進もう。

大河原峠からは、蓼科山に行くコースと双子山に登るコースがある

 双子山山頂へのコースは、歩きやすく高山植物を眺めながら進む。難所も少ないので、自分のペースで楽しみながら歩こう。筆者が登ったのは夏だったが、秋には紅葉がきれいに見える。

高山植物を眺めながら山頂を目指そう

 20分ほど歩くと、山頂に辿り着く。双子山の山頂はなだらかな草原が広がり、ひらけているためパノラマビューを楽しめる。蓼科山や北横岳を眺めながら、ここで小休止するのもよいだろう。

山頂はひらけており、パノラマビューを楽しめる
山頂からは蓼科山の全貌が望める

 双子山山頂からさらに30分ほど進むと、雄池と雌池からなる双子池に着く。池の水はきれいで透き通っており、神秘的な雰囲気を楽しめる。池の近くには山小屋「双子池ヒュッテ」があるので、ここで昼食を食べるのもおすすめ。軽食も頼めるので、筆者もしばし池を眺めながら自然の景色を満喫した。

山頂から双子池へ
神秘的な雰囲気に包まれる双子池