今年の夏の都心は天気が安定せず、突然のゲリラ豪雨や酷暑の日々が続いている。この暑さのなかで筆者は「暑い場所には行きたくないけれど、キャンプがしたい」、「雨でアウトドアギアを濡らしたくないけど、キャンプがしたい」、「暑さに疲れて重い荷物を持ちたくないが、キャンプがしたい」、「道路の渋滞に巻き込まれたくないけど、キャンプがしたい」というさまざまな思いが駆け巡っている。

 そのような迷いからキャンプを断念する人が多いのか、最近はキャンプブーム終焉がささやかれているようだ。本当にキャンプブームは終焉しているのか、実際に7月15日の海の日を加えた3連休にキャンプに行ってきた様子をご紹介する。

■渋滞に巻き込まれず向かった先は「勝浦」

手作り感のある看板がエモい

 今回向かった先は、夏場の新たな避暑地として注目されている、千葉県勝浦市にある「RECAMP 勝浦」。キャンプブーム真っ盛りであった数年前に筆者が訪れた際は閑散としていた。千葉の内房エリアは東京湾アクアラインにより都心からのアクセスがよいが、外房側となる勝浦市へ向かう高速道路がなく、車では少々アクセスしにくい。したがって比較的訪れる人が少なく、穴場となっているのではないだろうか。 

 今回は月曜日が祝日の週末ともあり、道路の混雑が予想されたので車を使用せず、荷物が最小限で済むように「RECAMP勝浦」のなかでも、炊事場や焚き火台、チェアなど必要なものが揃ったサイトである「幌馬車風タイニーハウス」を予約した。

 移動には、都心から電車を利用して向かった。JR京葉線・外房線の特急わかしお号で、東京駅から勝浦駅までは約90分。車両の最後部の指定席を確保すると、荷物を置けるスペースがあるので便利だ。勝浦駅からタクシーに乗り10分ほどで「RECAMP 勝浦」に到着する。

■荷物ゼロでも、めっちゃ快適!  全てが揃っているタイニーハウス!

マットとシュラフが用意されていた

 結果として、このプランにして大正解だった!  主な満足ポイントは5点ある。

1. 寝具にシュラフが用意されており、熟睡できた
2. 調理器具としてカセットコンロや鍋、食器も用意されていて、炊事場もあり調理に苦労しなかった
3. 焚き火台、テーブル、椅子までセットされており、すぐに焚き火が始められた
4. 訪れた日は都心と比べ最高気温が3℃ほど低く、風が通るため涼しかった
5. サイトや散策での時間を有意義に過ごせた

 荷物の搬入、設営、片づけなど、ジメジメ暑い季節のキャンプでは面倒に思うことを全部用意してくれていて、純粋にキャンプの楽しい体験だけが出来る天国のような場所だった。