鎌倉アルプスの天園(てんえん)ハイキングコースは、森の間から鎌倉の街や海を眺めることができ、自然を味わいながら鎌倉を囲む山々を歩くコースである。駅からのアクセスがよいことや、コースタイムも約2時間と気軽に歩けることから、遅めの出発になっても安心のコースである。

 また、下山後には鎌倉駅周辺でごほうびグルメを楽しみながら帰路につくことができるのも魅力である。

■北鎌倉駅を出発し建長寺境内を通って半僧坊(はんそうぼう)へ

東日本最大の二重門である「建長寺山門」(撮影:金子美也子)

 にぎやかな鎌倉駅をゴールとするので比較的静かな北鎌倉駅をスタートにして、落ち着いた雰囲気のなか出発してもよいだろう。

 「天園ハイキングコース」は建長寺の境内から始まる。建長寺は、鎌倉を代表する5つの禅寺である鎌倉五山のひとつで、境内には国宝や重要文化財も多く置かれている歴史ある建造物である。建長寺の境内に入るために拝観料300円を払い、道標に従って奥に進もう。

境内を奥に進む(撮影:金子美也子)

 境内に立つ道標に沿って進んでいくにつれて、木々も増え人もまばらになってくる。

急な階段をひたすら上る(撮影:金子美也子)
10体近くの天狗の像が置かれている(撮影:金子美也子)

 急な階段を250段近く上ると、建長寺の一番上「半僧坊」に到着する。ここまではひたすら階段を上るのみなので、参拝する人や御朱印をいただく人など軽装な人も多くいる。

 半僧坊をさらに奥に進み、石段を上ると本格的なハイキングコースとなる。