季節が春から初夏へと移り変わる時期から梅雨に入るまでは、物見遊山には快適なシーズンだ。そんな行楽にぴったりな季節を家族や子どもたちとどのように過ごすかを思案中の人には親子ハイキングをおすすめしたい。

 親子ハイキングを成功させるためには、トイレや売店などの設備が整っていることや、ケーブルカーやロープウェイが運行されており、体力や時間に応じてエスケープできるかどうかもチェックしたい。そうすれば体力などに不安のある人でもハイキングに出かけやすいだろう。

 そんな条件に見合った、親子ハイキングにぴったりな山を3つ紹介する。がんばって到着した山頂で絶景を楽しむことで親子で最高のハイキングができるだろう。

■親子ハイキングにぴったりの山・3選

●茨城県つくば市「筑波山」

筑波山は日本百名山の一座として選定されている山(撮影:山歩ヨウスケ)

 筑波山は男体山と女体山からなる双耳峰で、標高は男体山が871m、女体山が877mの山だ。ケーブルカーやロープウェイを利用し山頂付近まで行き、そこから散策を楽しめる。男体山の山頂から女体山の山頂まで30分ほどの登山道ではハイキング気分を味わえるだろう。

 筑波山の山頂からは関東平野が一望でき、晴れていれば富士山まで望むことができる。

●【MAP】筑波山

 

●東京都八王子市「高尾山」

高尾山山頂。スペースが広く売店などの施設も多い(撮影:山歩ヨウスケ)

 高尾山は標高599mの山で、登山地図アプリ「YAMAP」の調査によると、2023年に関東エリアで最も登られた山である。

 麓の高尾山駅から山頂までは1号路、6号路、稲荷山コースの3つのルートがあり、最もメジャーなのは1号路で山頂まではおよそ1時間45分。6号路、稲荷山コースはいずれも1時間半から2時間ほどで山頂まで登ることができる。大人の足でのコースタイムなので親子で登るのであれば、もう少し時間に余裕を持っておきたい。

 ケーブルカーを利用するのであれば、標高472m地点までいくことができ、そこから山頂まではコースタイムで45分ほどだ。山頂からは富士山や丹沢方面の絶景が広がる。

●【MAP】高尾山