今季一番のまとまった降雪となった長野県北部。日曜日は天気予報通りに夜明け前から晴れ渡り快晴となりました。気持ち良く晴れ渡った空には雲ひとつなく、新雪をまとった山並みがまばゆく輝いていました。

 旧・大岡村(現在は長野市)は、長野市の南、聖山(ひじりやま)の北側となる筑摩山地に位置しています。観光名所が目白押しの長野県内にあって、それほど目立った存在ではないのですが、実は非常に風光明媚な土地です。標高1,000mほどの高地であり、西に視界が開けた場所が多いため、北アルプスの眺望に優れたビュースポットが多くあるのです。集落をつなぐ県道12号線は、その名も「アルプス展望道路」と名付けられ、どこか懐かしい山里の風景が入りくんだ山あいに広がっており、ドライブがてらに“信州”を感じる景色を楽しめます。

 今回は国道19号線、信州新町方面から県道を上がり、「大岡アルプス展望公園」を目指しました。到着した朝8時の気温は−7℃でしたが、風がなかったおかげでそれほど寒さを感じることもなく、心までスッキリとするような清々しい大パノラマを楽しむことができました。先客もおらず貸し切り状態で、真新しい雪を踏むのがどこかもったいないような気持ちに。さらに「聖山」付近まで車を走らせましたが、道中は雪化粧した木々が冬の低い光に照らされて美しく輝き、白く幻想的な世界を堪能しました。

 降雪直後の山間部なので不安はありましたが、生活に必要な道路だけに除雪体制もしっかりしており、問題なく通行することができました。ただし、曲がりくねっているうえにアップダウンが連続する山道です。道幅が急に狭くなったり、滑りやすい箇所もありましたので、スピードに注意してくれぐれも安全運転で。

 季節はまだまだ冬本番、この後も雪の予報が出ています。降雪後は再び白銀の世界を楽しむチャンスがありそうです。