クリスマスを間近に控え、街はショッピングに繰り出す人々の喧騒でいつも以上に騒々しい。どこかでホッと一息つきたいな、と思っていたところ、馴染みのトレッキング仲間から「面白い場所を見つけたから歩きに行かないか?」とお誘いがあった。渡りに船と喜んでお誘いに乗ることにし、パニーノのお弁当を持って半日だけのアーバン・トレッキングに出かけた。

 場所はなんとローマ市内でも知られた住宅密集エリアのど真ん中。「こんなところに自然と触れ合えるトレッキングコースがあるの?」と半信半疑で入り口の看板を眺めていると、このトールマランチャの農地はアッピア街道州立公園の一部であることがわかった。もともと放置されていたものがここ数年で整備され、このエリアが加わったことによりアッピア街道州立公園は欧州、いや世界でも最大規模の自然公園として認知されるようになったという。

ロンドラ通り、フランチェスコ・ベッローニ通り、ジュリオ・サルトリオ通りの3か所に公園の入り口がある。いずれも近代的なマンションが立ち並ぶ住宅街の一角にあり、この先に手付かずの自然公園があるとは思えない雰囲気
小さく開けた入り口にある敷地内の地図の看板。全体がアッピア街道州立公園になっていて、東西南北どこからでもアクセスできる。州立公園の面積は約3,370ヘクタールと非常に広大。トールマランチャはこの緑の部分のほんの一部に過ぎない
公園内に整備された散策路。ここからアップダウンもあるトレッキングコースに入っていく