10月に入り一気に秋めいてきましたね。いよいよ本格的に“スポーツの秋”といった気配が漂っています。

 9月28日と29日の週末、新たな楽しみ方として注目される自転車イベント「白馬グラベルミーティング」が長野県白馬村で開催されました。日本ではまだ知名度が低い“グラベルライド”のイベントですが、日本の老舗タイヤメーカー「iRC TIRE」の全面的なサポートのもと、地元白馬村の有志たちが企画・運営を手掛け、参加者たちに白馬の自然と食文化を体感してもらうことを目的にしたものでした。

■グラベルバイクって何?

グラベルバイクなら、泥、ぬかるんだ道もワクワク感を盛り上げる要素になります
思い思いのパーツを付けた自慢の愛車。路面状況に合わせてタイヤ選びも楽しみ

 グラベルバイクは、一見すると太いゴツゴツとしたタイヤを履いたロードバイクのようです。未舗装路や砂利道での走行に適した多用途な自転車であり、冒険心を刺激する魅力があります。

 白馬村といえばスキーリゾートのイメージが強いですが、舗装された道だけでなく、自然のなかに切り開かれた山道や砂利道を駆け抜けるグラベルライドにももってこいのフィールドです。

河原やスキー場など未舗装路もいっぱい。いたるところがコースになります

 1日目は26.7km、2日目は21.7kmと、初心者にも優しい距離と高低差のコースが設定されており、タイムを競うわけではなく、風景や食を楽しみながらのライディングを目的としたアットホームなイベントでした。定員150名の小規模イベントならではの参加者とスタッフの距離感の近さも特徴で、初開催にもかかわらず、雨予報を覆して、和やかな雰囲気の中、無事2日間を終えることができました。

■白馬の絶景を存分に味わいつつ、ヨガや乗馬にマッサージ! 心もお腹も満たす2日間

スタート前にはヨガインストラクターと一緒に行う準備運動も!

 イベントは参加者同士や地元の方々との交流を大切にし、白馬の絶景を楽しみながら自分のペースでライディングができるコンセプトでした。参加者は白馬の美しい山々に囲まれたコースを走りながら、地元の特産品を味わえるエイドステーションやBBQ、さらには白馬豚の丸焼きなど贅沢なグルメも楽しむことができ、心とお腹もすっかり満たされたようです。

 また、スタート前にはヨガインストラクターと一緒に行う準備運動や、ゴール後の乗馬体験やマッサージサービスなど、まさに全身で白馬を満喫することができるユニークなプログラムが盛り込まれていました。

みんなで集合写真を撮影。年齢、性別を問わずにそれぞれの嗜好に合わせてグラベルライドを満喫できました

 参加者からは「スキー場の中を自転車で走ることができるのは、白馬村ならではの特別な体験だった」「オフロードの5km区間は日本では珍しく、非常に楽しかった」という声も上がり、早くも来年の開催を心待ちにしている様子でした。