自然の中でゆっくりとした時間を過ごすのは、キャンプの醍醐味の一つだ。しかし、いつもとは違う何もない環境で、子どもが「何をすればいいの?」と時間を持て余してしまうこともしばしば。

 筆者自身、ファミリーキャンプをはじめた頃は、子どもの「何をすればいいの?」に頭を悩ませていた。しかし、実は非日常の空間が広がるキャンプ場だからこそ、子どもがワクワクして、楽しめる場所や時間があるのだ。

 今回は、家族でより充実した楽しいキャンプ時間を過ごせる「3つのコツ」を紹介する。

■子どもにとって、キャンプはつまらない?

 大人は、テント設営や食事の準備など、キャンプ場に着いた瞬間からやることがたくさんあるのだが、子どもはすぐにヒマで退屈となってしまう。理由は以下の通り。

●何をしたらいいかわからない

 そもそもの過ごし方がわかっていない。大人は忙しく動き回っているが、その間子どもは何をしたらいいのか、子どもが小さいうちはわからないのだ。

 対策としては、到着してからの流れや、キャンプで何をするかのイメージの共有が大事。事前に何をしてほしいか伝えたり、一緒に食事のメニューを考えたり、子どもに役割分担を与えると意外と張り切って動いてくれる。

●サイトにいてもすることがなくてヒマ

 暗くなり、サイト内で過ごさなければならなくなってから、特に時間を持て余す。かといって外に出てしまうと、大人が食事の準備で忙しくしている時に、暗い中テント周辺を走り回り、ロープにひっかかって転倒してしまったことがある。大事には至らなかったが、場所によっては大けがに。

 また、突然の雨で大人も子どももテント内で過ごすことにしまった時には、狭い室内で暴れ回る子ども達を注意して、ピリピリした雰囲気になってしまった経験も。

 さまざま状況を予測して、サイト内での過ごし方を工夫することは、楽しいキャンプが台無しにならないために重要である。

ハンモックを用意したところ、サイト内にいる間はずっと揺られていた

●家のおもちゃで遊ぶ方が楽しい

 家には、テレビゲームやYouTubeなど魅力的なものがたくさんある。キャンプ場での遊び方がわからないと、家の方が楽しいと思ってしまうのも無理はない。

 キャンプ場に持参可能なお気に入りの遊び道具を用意するのも一つの方法だ。もしくは、思い切って新しく購入するのもありだ。高価なものではなくても、目新しい遊び道具は魅力的なはずだ。

自動でシャボン玉が出る機械。新しいおもちゃは夢中で遊んでくれる