日本の代表的港町「YOKOHAMA」。その横浜の夜を幻想的な光で包み込むイルミネーションイベント「ヨルノヨ」が、今年も開催されています。多くの観光客で賑わうベイサイドエリアですが、野鳥たちはその喧騒の中でどのような夜を過ごしているのでしょうか。ちょっぴりマニアックなバードウォッチング・リポートです。

■横浜の夜を彩る「ヨルノヨ」とは

横浜の夜が一段と魅力的に輝くビッグイベント「ヨルノヨ」

 「ヨルノヨ」は、2019年に始まった横浜最大級のイルミネーションイベント。5回目となった今年は、「夜にあらわれる光の横浜『ヨルノヨ2023』」と名付けられ、過去最大規模でのイベントとなっているそうです。横浜港大桟橋や新港中央広場での大規模なプロジェクションマッピング、山下公園エリア全域でのイルミネーション、光と音楽によるスペクタルショーなど、見どころ満載で胸が躍ります。

 開催は、2024年1月4日までの毎日17時~21時5分まで。世界的に有名な照明デザイナーによるイルミネーションも施され、大みそかにはカウントダウンイベントもあります。

ヨルノヨ公式ホームページ

■夜の野鳥の行動を探る

人通りの多い汽車道の岸壁に2羽の鳥の影が見えました

 多くの観光客が集まり街が賑やかになる「ヨルノヨ」ですが、野鳥たちは光と音に包まれた夜の横浜でどのように生活をしているのでしょうか。バードウォッチャーでもある筆者は、さっそく現地に出向いてみました。

 スタートは、JR桜木町駅。駅前の信号を直進すると、すぐに汽車道が見えてきます。汽車道は、1911年(明治44年)に開通した鉄道「横浜臨港線」の廃線跡を遊歩道として整備したもので、多くの歴史的建造物が残されています。

ヨガラスとも呼ばれるゴイサギが獲物を狙っていました

 ちょうど引き潮だったこともあり、汽車道の手前の岸壁には、ちょっとした岩場が出てきていました。その水際に2羽の野鳥らしき姿が見えました。

 ストロボ(フラッシュ)をたいて写真を撮ってみると、それは、サギの一種「ゴイサギ」でした。ゴイサギは、醍醐天皇から五位の位を与えられたことによってその名がつけられたということが平家物語に記されています。また夜に活動し、「クァッ」と大きな声で鳴くことから、「ヨガラス」の別名もあります。

 そのゴイサギが、多くの人が通る汽車道の下で、じっと水面を見つめて獲物を狙っていました。昼間には見ることのできない光景にワクワクしてきました。

■警戒心ゼロのサギが獲物をゲット

歩いていたら、大きな魚をくわえたアオサギが目の前に

 次に、新港埠頭をハンマーヘッドに向かって歩いていると、目の前に大型の野鳥がいることに気づき、立ち止まりました。羽を広げると大人の身長ほどの大きさにもなるアオサギです。よく見ると、丸々と太ったボラをくわえています。ちょうど獲物を捕らえた直後だったのでしょう。近くにはカップルがいましたが、全く警戒することなくゴクリとボラをひと飲みにして、再び闇の中に飛び去っていきました。