■エリアの大きさに比例して滑り、遊びの幅も広い

 Hakuba Valleyは、北アルプスの山麓にパウダー自慢のスキー場がズラリと並ぶ魅力的なスキーエリアだ。その素晴らしい環境から、全体的に海外からやってくる人も多い。

 そして、ここに紹介するつがいけマウンテンリゾートは、そのなかでも白馬エリア随一の規模を誇るビッグマウンテンである。

 そこには主に2つの顔がある。ベースエリアはファミリー層や初級者で賑わう緩斜面が広がり、おだやかな雰囲気がある。それに対して、ゲレンデ上部には、“TSUGA POW”と呼ばれる超絶パウダーがどっさり積もるハード斜面が大充実し、上級者がこぞってやってくるのである。

 まずは朝イチから6人乗りのゴンドラリフト「イヴ」に乗車すべし。4,120mの標高差を一気に駆け上がった「イヴ」の山頂駅からは、「つが第2ペアリフト」に乗ってゲレンデトップへ。

 あとは上質な、“TSUGA POW”滑り放題だ。豪雪地帯なので降雪量がハンパではない。そしてエリアが広いのでノートラックのパートが比較的長く残っている。それは満足度の高さと正比例する。さらにバックカントリーを滑る環境も用意されている点も見逃せない(以下参照)。 

 営業は5月のGWまでと長く、ロープウェイ早春運行も開始し、3月中旬頃にはシーズン券のコスパはかなり高いのである。

つがいけマウンテンリゾートのここがオススメ!
・奥行きが深いビッグゲレンデ
・降雪量が多くパウダー遭遇率が高い
・ゴンドラで効率的に上部にアクセスできる

●SNOW DATA

■パウダー滑走が最高に楽しい! おすすめ「3コース」

●A:【馬の背コース】スキー場トップの降雪量 尾根沿いの超絶斜面

・滑走距離:1300m
・斜度:最大32度/平均14度
・斜面の向き:北

白馬エリアでシーズン券を買う場合、パウダー好きが真っ先に選択肢として挙げたい場所

 広大なスキー場内でもっとも雪が多いエリアにある非圧雪コースだ。つまり、パウダーを滑れるチャンスが多いのだ。そして、標高が高いだけに雪が軽い。尾根沿いに連なるレイアウトで、滑れば“馬の背”という名称の意味を理解できる。晴天日は浅間山や八ヶ岳連峰が望める。

●B:【栂の森ゲレンデ】パウダーと絶景が作り出す濃密な滑走体験

・滑走距離:630m
・斜度:最大23度/平均14度
・斜面の向き:南西

ゴンドラで上がっていくと、ゲレンデ上部に別世界的なパウダーゾーンが広がっている。それがつがいけだ

 つがいけの醍醐味を味わえるスキー場の最上部にあるコースだ。滑走距離は630mと短めだが中身の濃い時間を楽しめる。原生林に囲まれた北アルプスを見下ろす素晴らしいロケーションのなか、ふわふわのパウダーにドロップイン!

●C:【ハンの木ゲレンデ】滑走レベルを問わずに楽しめるロングコース

・滑走距離:3000m
・斜度:最大30度/平均12度
・斜面の向き:東

ベースタウンには各種宿泊施設が豊富。予算にあった宿を探してパウダーを狙え

 馬の背や栂の森と違いパウダー初級者でも比較的トライしやすいコースだ。幅が広い斜面がストレートに3km続くため、パウダー滑走の練習に適しているのだ。ただし、斜度の変化があるため、上級者も自分なりの遊び方を見つけて、メロウに滑ることができる。

 もっと詳しく!「つがいけマウンテンリゾート」ホームページ