高尾山からの縦走路では、ところどころに富士山などを見られるポイントがあり、都心のビル群や遠くの山々など変化に富んだ眺望が楽しめる。

 高尾山から景信山(かげのぶやま)への縦走コースは、4時間強で歩けるため初心者から中級者まで楽しめる、適度な距離と言える。体力に合わせて、複数の山を踏破する縦走登山の達成感を味わおう。

■登山者数世界一の「高尾山」の先へ! 奥高尾縦走路で「小仏城山(こぼとけしろやま・標高670m)」と「景信山(かげのぶやま・標高727m)」を踏破するコース

奥高尾縦走路で高尾山から小仏城山と景信山をつないでゆく(国土地理院地図より引用)

●登山口・高尾山口へのアクセス紹介

 高尾山の登山口へは、京王電鉄 京王高尾線の高尾山口(たかおさんぐち)駅より直接徒歩でアクセスでき、周辺には土産物屋や飲食店、自動販売機が並ぶ。さらに山頂へ至る登山道も多く、初級ハイカーから上級者まで、好みのコースを選択できる。体力に自信のない人や子ども連れには、ケーブルカーやリフトもあるので安心だ。

■お馴染み高尾山の先へ! 「小仏城山メガかき氷」を目指す縦走登山レポート!

●歩き慣れた1号路で高尾山山頂へ!

1200年の歴史を持つ、由緒ある高尾山のパワースポット・薬王院

 1号路は、高尾山中腹にある薬王院(やくおういん)の表参道にあたる整備の行き届いた登山道で、初級ハイカーや登山デビューにおすすめのコースだ。ただ今回は、高尾山登頂で終わりではないので、焦って呼吸を乱さぬよう、周囲の緑や鳥の声に耳を傾けながらゆっくり進もう。

 40分ほどでリフト山上駅(さんじょうえき)、そこからさらに5分程度でケーブルカーの高尾山駅に到着する。

 スギの巨木「高尾たこスギ」や「高尾山さる園・野草園」、薬王院といった高尾山の見どころを経て、高尾山山頂に到着だ。山頂は広く、茶屋や観光案内を行うビジターセンターもあり、多くの人がお弁当を広げて賑わっているが、この先の道では一転して、静かな山歩きが楽しめる。

●喧騒を離れ静かな山歩きの先に待つ、インパクト抜群!「メガかき氷」

人気の手作りシロップはかけ放題!  こちらは普通盛り400円。ぜひ「城山盛り」にチャレンジしてみては?

 高尾山より先、奥高尾縦走路を進む。15分も進めば、高尾山の喧騒がうそのように静かになるが、人がいないわけではない。人気のある縦走路だけに、多くの人とすれ違う。その大半が自然との触れ合いを楽しみに来ている登山者だ。

 小仏城山の標高は670m。高尾山からの距離は約1.2kmあり、そこに至る登山道は歩きやすく、整備が行き届いている。案内表示も豊富なので安心だ。

 約1時間の静かな山歩きで、心地よい汗をかいた頃に小仏城山に到着だ。広々とした山頂の一角に、冷たい飲み物や軽食を提供する山小屋「城山茶屋」があり、ハイカーが思い思いの休憩を楽しんでいる。

 ここで、筆者一押しの「城山茶屋グルメ」を紹介しよう。登山で火照った体を冷ましてくれる巨大なかき氷「城山名物・メガ盛りかき氷」だ。普通盛りでも十分大きいのだが、さらにメガ盛りが存在する。その名も「城山盛り」。

 グループでシェアするもよし、ひとり占めして楽しむのももちろんよしだ。シロップは手作りで、かけ放題なのがうれしい。プラス100円で練乳をトッピングし、味変もできる。

 唯一注意してほしいのが営業日。基本的に土・日・祝のみの営業となるので、ぜひ週末に小仏城山を訪れてほしい。

●施設名 城山茶屋

住所 〒193-0841  東京都八王子市裏高尾町1885-2
電話 042-665‐4933
営業時間 9:00〜15:30 ※営業時間変更あり
定休日 悪天候日、祝日除く月〜金 ※桜開花シーズンは平日も営業