キャンプデビューを考えている人や最近キャンプを始めたばかりの人にとって、キャンプ場選びは特に重要な点だ。この選択ひとつで、キャンプを好きになれなかった…… という話も耳にするくらいである。

 そんな人に向けて今回紹介するのは、滋賀県高島市にある「高木浜オートキャンプ場」。琵琶湖畔マキノサニービーチに面したキャンプ場だ。北から南まで約1km続く砂浜は「日本の白砂青松百選(はくしゃせいしょうひゃくせん)」に選ばれたこともあるほど美しい景観を誇っている。

 シーズンの夏ともなると、琵琶湖の絶景を楽しむキャンパーだけではなく、遊泳客など多くの人々で賑わいを見せる高木浜オートキャンプ場。その魅力について紹介していこう。

■JRマキノ駅から徒歩10分

美しい山々を見渡せるJR西日本湖西線マキノ駅(写真:山本佐和)

 このキャンプ場がキャンプデビューに最適な理由のひとつは「駅から徒歩10分」というアクセスの良さだ。最寄駅は、JRマキノ駅。滋賀県大津からは約1時間、大阪からは約1時間半という好立地。

 キャンプデビューの際に、いきなり人里離れた山奥を訪れるのは、なかなか勇気のいることだろう。もちろんそれがキャンプの魅力でもあるわけだが、不慣れな場合は「ほどよく街から近い」という点も、安心して楽しめる要因だ。

 徒歩キャンプの場合は「駅から近い」とありがたい。車を所有していない筆者は重たい荷物を背負ってキャンプ地まで移動することも多いので、これが非常にありがたいのである。

展望台にもなっているアーケード(写真:山本佐和)

 マキノ駅からは、琵琶湖に向かって真っ直ぐ道を歩いていく。アーケードのような大きな建物をくぐると、琵琶湖の北岸一帯に広がる奥琵琶湖の景色が出迎えてくれる。高木浜オートキャンプ場に到着だ。キャンプ場近くには200台収容できる駐車場も完備されている。

■充実した施設と、冬でも快適な立地

南北に約1km続く、マキノサニービーチの砂浜(写真:山本佐和)

 シーズンオフになると利用客がぐんと減るわけだが、ぜひ寒い冬にもこのキャンプ場をおすすめしたい。なぜなら、南向きにテントを立てて過ごせるからである。

 南向きは日当たりがとても良く、太陽の光を長く感じられるので、寒い冬でも暖かい。もちろん気温は低いので防寒対策は必須だが、明るく降り注ぐ太陽の光のもとでキャンプを満喫することができる。

砂浜できれいな石を拾って思い出に(写真:山本佐和)

 また、オートサイト以外にもバンガローやミニハウスなどの施設、テントやチェアといったレンタル備品も充実。さらには徒歩5分でコンビニにも行けるという、キャンプデビューに最適のキャンプ場なのである。